【ニジェール食糧危機】現金収入の機会となるキャッシュ・フォー・ワークを開始
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、アフリカ・ニジェール共和国で発生している食糧危機に対応するため、日本人スタッフ2名を派遣し、現地パートナー団体・Mercy Corps Niger(マーシーコー・ニジェール、MCN)と協力して、緊急支援を開始します。
PWJは、8月5日から8月20日の日程で、ニジェールのティラベリ州フィレンゲ郡における食糧危機の現状を調査しました。
▼現地調査に関する記事はこちらから
2012.8.1 アフリカ・サヘル地域の食糧危機支援に向けて調査を開始
その結果、支援ニーズの高い同郡において、食糧危機に瀕した住民4,000人に対し、土地整備などの作業機会を設け、その労賃を受け取ることで食糧の購入ができる「キャッシュ・フォー・ワーク」を10月末まで実施することを決定しました。
同郡の住民たちは、現在食事の回数を減らしたり、野生の植物の葉などを穀物の代わりに食べたり、家畜や農機具を売却する事態に陥っていますが、この支援によって、1ヶ月働くと5人家族1ヶ月分の主食が購入できるようになります。
飢えをしのぐため、木の葉を食べている
栄養状態を腕の細さで測る(緑から黄・赤になるとより重度)
極度の栄養不足の子どもは100万人を超え、
世界最大規模の食糧危機に*
本事業は、ジャパン・プラットフォームからの資金や寄付金などにより実施しています。
また、ニジェールの食糧危機支援のため、PWJではご寄付を受け付けております。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
*国連の発表では、ニジェール共和国が位置するアフリカ・サヘル地域で、約1,900万人が食糧危機の影響を受けており、5歳未満の子ども100万人以上が極度の栄養不足状態にあります。