【ミャンマー】なぜ世界はミャンマーを忘れてしまったのか
前回お伝えしたように、2021年2月、ミャンマー国軍によるクーデターが起きた政変以降、タイ国境メーソットの移民学校にはミャンマーから避難してきた子どもたちや、政変の影響で、ミャンマーへ帰ることができなくなった子どもたちが多く在籍しています。
日本人スタッフが、タイ国境メーソットを訪れた時、移民学校で出会った若者の話をご紹介します。
「なぜ、世界はミャンマーを忘れてしまっているのですか」
トラオ(仮名)、16歳の男子
政変前はミャンマーのバゴーで暮らしていましたが、治安が急激に悪化して、タイに避難してきました。タイに行くために川を越える時、多くの人がタイ軍に止められて追い返されていますが、自分は無事に国境を越えることができました。避難している最中、国軍と武装勢力の衝突に巻き込まれて、指を怪我しました。今もうまく曲げることができません。タイでは私たちのようなミャンマーからの避難者は、不法移民として扱われています。タイ警察に捕まるのが怖いし、お金もないので、病院には行けません。なぜ、世界はミャンマーを忘れてしまっているのですか。なぜ声をあげてくれないのか、私には本当によく分かりません。
ミャンマーの子どもたち(過去にミャンマー国内の学校で撮影)
空爆や戦闘が激しさを増す中で、ミャンマーの人々は、タイで「難民」や「避難民」としてほとんど受け入れられていないのが現実です。
命の危険を考えると、ミャンマーに戻ることもできません。
そのような人々は、どこに逃げたらいいのでしょうか?
ミャンマーの人々のためのクラウドファンディングを実施しています
皆様からのご寄付は、タイの国境地域をはじめとするミャンマーの人々のための緊急支援活動に大切に使わせていただきます。ぜひご支援よろしくお願いいたします。