私たちの活動
「平和構築論—地域文化研究から見る災害と復興支援」にてPWJ山本理夏が講義
現在、東京大学教養学部にて「平和構築論—地域文化研究から見る災害と復興支援」が開講されています。ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、紛争や災害の現場で人道支援を実施しているNGOとして、この講義の運営に関わっています。
大規模な自然災害への対応と被災地の復興は、直接の被災地にとどまらず、より広範に波及する大きな課題となっています。とりわけ、地域社会が被災以前から、貧困や紛争といった、より長期にわたる恒常的な課題を抱えている場合には、災害の発生によってそれらの課題が、より危機的な形で現れます。このような災害に対応するには、防災や人道支援に関する専門的知識・技能だけでなく、当該社会についての深い理解が欠かせません。それぞれの社会の特徴や課題を踏まえた上で、日本の知見を生かした国際貢献はどのように可能となるのか。この講義では、学術研究と現場実践の双方における最先端の取り組みをオムニバス形式で紹介しています。
授業の詳細とシラバスは、東京大学の日本・アジアに関する教育研究ネットワークをご覧ください。11月にはNGOの実務者としてPWJ山本理夏が、人道支援の現実と課題について2回にわたって講義しました。2011年1月には講師陣による総合討議も予定されています。
このような試みは、地域研究を軸に異なる研究分野や活動領域のあいだの連携と協働を推進している地域研究コンソーシアム(JCAS)の呼びかけで実現しました。PWJは、これからもさまざまな切り口から、学術界との連携に取り組んでいきます。