【シリア難民支援】難民キャンプで冷蔵庫を配布

ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）は６月下旬、イラク北部ニナワ州のアクレ難民キャンプにおいて、同キャンプに居住するシリア難民全世帯を対象に冷蔵庫の配布を行いました。
イラクでは夏本番を目前に控えており、ここ数週間、日中の最高気温は約45度にまで達しています。現地では厳しい夏を乗り切るためのさまざまな物資のニーズが確認されていましたが、PWJは今回、現地政府からの正式な要請を受け、同キャンプで冷蔵庫配布を行うこととなりました。

写真左：配布した冷蔵庫、写真右：配布作業中に難民女性と話すPWJ現地スタッフ
イラクの夏は最高気温が50度にも達し、冷蔵庫なしでは食品がすぐに腐ってしまいます。腐った食品を口にしてしまうと、それが下痢などの病気の元となり、免疫力の弱い子供の場合、それが原因で死に至る可能性もあります。冷蔵庫の配布は、難民キャンプで暮らす人々の生活環境の改善に資するだけでなく、こうした健康被害を未然に防ぐ目的もあるのです。

写真左：アクレ難民キャンプで暮らす少女、写真右：同キャンプで暮らす少年たち
シリア危機勃発から3年以上が経ち、シリア情勢に対する世界の関心は薄れ始めていますが、難民の数は増加の一途をたどっています。シリア難民がイラクでの厳しい夏を乗り越えられるよう、引き続き、皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願い致します。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や皆さまの寄付金により実施しています。