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私たちの活動

【バングラデシュ】男性に対する啓発活動

今年7月から開始した妊産婦に対する啓発活動は、以前から行っている母子の栄養・産前検診・妊娠中の注意点などのトピックに、産後検診・家族計画を加え順調に活動が継続されています。2018年に当診療所に登録された妊婦の中で、産前健診を4回以上受診(WHO推奨)した患者の数は15,1%と非常に低く、今後も母子保健に関する啓発活動に力を入れていく必要があります。

今年7月に実施した、5歳以下の子供を持つ母親・妊産婦228人に対する独自の調査によると、産前・産後健診の受診許可、施設分娩または自宅分娩の選択に約7割の夫が関与している一方で、9月に男性のみを集めた意見交換会を行った結果、男性の妊娠・出産に関する知識は乏しく、それらを学ぶ機会にも恵まれなかったことが判明しました。上記の調査の通り、女性たちがより母子保健サービスを受けやすくなるためには、家族の男性の理解が不可欠です。そのため、この11月から男性をターゲットとした産前・産後検診、予防接種、家族計画、医療施設の基礎情報、に関する啓発活動を始めることとしました。

9月に行われた男性のみの意見交換会の様子

啓発活動のための教材づくりでは現地の文化的・宗教的背景を考慮し、使用するイラストや言い回しを考え、関心を持ってもらうために、どのように伝えるか、どのタイミングで参加者に質問をするのかなど、啓発活動の進め方を試行錯誤してきました。

現地スタッフによる啓発活動のための教材づくりの様子

現場スタッフ全員で啓発活動に使う教材・内容に関して議論を重ね、11月20日に男性への啓発活動を初めて実施しました。
この日は19名の男性が参加し、参加者同士が楽しげに会話をする雰囲気の中、1回目の啓発活動を行うことができました。産前検診に関する啓発活動を実施した後、これまで産前検診に関して学んだことはありましたか、という問いに、参加者全員が口を揃えて「今回が初めてだよ!ほかにももっと知りたいね!」と笑顔で答えていました。

男性に対する啓発活動の様子
男性に対する啓発活動②

今後この活動はキャンプ内3か所とキャンプ周辺地域の2か所で定期的に実施をしていきます。
まだ開始したばかりの活動のため参加者からも意見をもらいながら、より一層内容の濃い、難民や地域住民のためになる活動にしていきます。

皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 
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