【バングラデシュ】難民の尊い命を守りたい！絶えない出産。嬉しいはずが…

2017年、ミャンマーの激しい武力弾圧を機に、多くのロヒンギャの人々が隣国バングラデシュへと逃れたロヒンギャ難民危機。
100万人規模の難民の発生に対し、世界中から支援が集まりました。
しかし、あれから6年。
ウクライナ危機、トルコ・シリア大地震などが起き、ロヒンギャ難民への関心は徐々に薄れていきました。
 
ピースウィンズのカメラマン近藤が、忘れられつつある【ロヒンギャ難民キャンプ】で現地の「リアル」を見てきました。
 
新しい命の誕生。嬉しいはずが、複雑な想いを抱える医師がいました。一体なぜでしょう。
そこには、リスクを負ってでも子どもを授かる事を望むロヒンギャ難民の姿がありました。
 

 
約34,000人のロヒンギャ難民が暮らすキャンプ14で、分娩施設がある医療施設はピースウィンズが支援する診療所のみ。
「ジャパン・ホスピタル」とも呼ばれるこの診療所は、毎週平均3〜4人の新しい命が産まれ、ロヒンギャの老若男女から親しまれています。
 

 
そして先日も、私たちが診療所に着くと大きな産声が…！ 生後1時間の赤ちゃんに会わせてもらえました。
体重2,555グラム。まだ名前もない、元気な女の子です。
こうしてまた1人、ロヒンギャの人々の元に新しい命が増えました。
 

 
しかし、喜ばしいはずの出産を複雑に思ってしまう理由、それは…
1人あたりにもらえる配給をできるだけ多くもらうために、十分な栄養や医療が整っていない難民キャンプで、自分を犠牲にしてまで子どもを授かっている人がいるからなのです。
 
リスクを背負い出産をする母が増えないように、不幸な子どもが増えないように、ロヒンギャの方々が故郷に帰るその日まで、今後も支援を続けていく必要があります。
その支えは日に日に確実に少なくなっています。皆様のご協力が必要です。
どうかご関心をお寄せください。
 
引き続き、皆様のあたたかいご支援を何卒よろしくお願いいたします。
 
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