【バングラデシュ】ロヒンギャ難民の少女アミラちゃん、作品に込めた想い
こんにちは。今回は、ロヒンギャ難民キャンプに暮らす少女アミラちゃんと彼女の作品についてご紹介したいと思います。いきなりですが、皆さんはワールドチルドレン芸術祭(https://www.worldchildren-smile.com/)をご存じでしょうか。災害や紛争により住んでいた家を失い避難生活を送っている子どもたちの存在や思い・夢・メッセージを世界中の人びとに伝えていけたらという想いから、彼らの絵を集めたチャリティーカレンダーの制作が始まってもう18年になります。
2024年のカレンダーのテーマは「家族」。家族の定義は人それぞれですが、世界中の子どもたちに彼らにとっての家族を表現してもらいました。今回、ロヒンギャ難民キャンプで暮らす少女アミラちゃんの作品が選ばれたので、このカレンダーを渡しに難民キャンプ内のお宅にお邪魔しました。
ハロー!と私たちが挨拶し、アミラちゃんの作品がカレンダーに掲載されたことを伝えると、いきなりのことでびっくりした様子。作品を描いてくれた時に「誰が私の絵を見てくれているのか知りたいです。」とメッセージを残してくれたので、この難民キャンプのような世界中の事業地でカレンダーが飾られていること、このチャリティーカレンダーを購入された日本の多くの人たちも彼女の絵を見ていると伝えると、すごく照れた様子でした。絵について聞くと、大好きな弟と車のおもちゃで遊ぶ様子を表現したと教えてくれました。アミラちゃんにとっての「家族」とは、ごはんを作るお母さん、外で働くお父さん(現在は避難生活で就労は出来ません)、そして弟のお世話をするアミラちゃんと車のおもちゃで遊ぶ弟だそうです。嬉しそうにお父さんにカレンダーを見せていると、近所の子どもたちもアミラちゃんのお家に集まってきました。アミラちゃんの描いた絵を囲み、素敵な一日になったのでした。
また、このカレンダーを私たちピースウィンズと共に診療所を運営するスタッフにも見せました。医者のロニーは、アートが好きで自分でも絵を描いたりしているそう。難民キャンプでの診療という時に厳しい環境の中で、気持ちを落ち着かせてくれるのがアートだと教えてくれました。
診療所でマネージャーをしているケアさんも、カレンダーになったアミラちゃんの絵を見てとても嬉しそうでした。
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