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【イラク】イラク北部シンジャール山に逃れたヤジディ教徒~インタビューレポート(3)~

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、イラク北部において帰還民・帰還地域住民・国内避難民・シリア難民に対する緊急人道支援を実施しています。これまで、シンジャール山の国内避難民居住地区に避難しているヤジディ教徒の受益者の声を3回に分けてお届けしています。第3弾となる今回は、Zさん(35歳)のインタビューレポートです。

第1弾の記事はこちらから:https://global.peace-winds.org/activity/iraq/16259
第2弾の記事はこちらから:https://global.peace-winds.org/activity/iraq/16266

石造職人として働いていたZさんは、奥さんと子どもたちに囲まれ、素敵な家族を築いたことを誇りにしています。4年前に「イスラム国」の侵攻を受けて避難した時の様子、そして今は避難生活をしながら、できる仕事を見つけ、村に帰還できる日までの日々を前向きに生きる思いを語ってくれました。

Zさん 住んでいるテントの前で4人の子どもたちと

「村が攻められた時、2時間ほど武器で抵抗しましたが、大型の武器を持つ「イスラム国」の勢いを止めることはできませんでした。親族の何人かは命を落としました。車がなかったため、徒歩で逃げるしかありませんでしたが、歩くことができないお年寄りは虐殺されたと聞き、私たちはとてもショックでした。女性や子どもたちは、初めての経験に、顔には恐怖が張り付いていました。
奇跡的に難を逃れた私たちは、一日かけてシンジャール山に辿り着きました。わずかな水と食糧で7日間を過ごし、もちろんベッドなんてありません。それまで想像したことがないくらい大変な7日間でした。その後、一度はクルド人自治区に行ったのですが、両親がシンジャール山を離れたくないと残っていたので、両親の元に戻ってきました。

現在は、シンジャール山のテントに、家族皆で住んでいます。10頭の羊を飼っていて、餌にお金はかけられないので、高原に草を食べさせに出かけます。市場でヨーグルトと油を売って、生活の足しにしています。また、PWJが支援しているごみ収集の仕事で働いたこともあります。私が働きに出ている間、妻は子どもたちの面倒を見ていてくれます。
最近、やっと子どもたちを学校に入れることができました。教育は大切です。私には学はありませんが、子どもたちには教育を受けてほしいと思っています。
まだ、安全が確保されていない村に帰ることはできません。地雷がすべて除去された後でないと安心できませんし、攻撃された時のトラウマが残っています。安全が確保され、学校や病院などの機能が村に戻ったら、帰りたいと思います。」

※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やみなさまからのご寄付により実施しています。
※イラクの現地情勢を考慮し、関係者に危険や不利益がおよばないよう、人の名前は仮名を使用しています。

継続的な支援を実施するために、皆さまからの温かなご支援・ご協力をお願い申し上げます。

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通信欄 :「イラク支援」と明記してください。
 
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※通信欄に、「イラク支援」とご記入ください。
 
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また、今回の支援が終了した場合、今後のレスキュー及び被災者緊急支援の準備に活用させていただきます。

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