私たちの活動
地域随一の病院と高く評価されるハラブジャ母子保健病院
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が、2007年から約3年半の歳月をかけて建設したハラブジャ母子保健病院の完成から1年が経ちました。
2010年9月21日に現地保健局へ引き渡された後、建設業者のメンテナンス(維持管理)保証期間終了を受け、最終確認ならびに譲渡関係書類作成のため、ハラブジャ母子保健病院を視察しました。
メンテナンス期間中に建設に関する問題は、建設業者が対処してくれており、建物自体に目立った問題はありませんでした。しかし、現地にはトイレにゴミを捨てる習慣があるため、下水管がこれまでに何度も詰まったりするなどの使用方法上の問題や、ハラブジャの電気が安定せず機材類がよく故障するなど、外部の要因による問題も少なからずありました。このため、病院を管理している保健局と話し合い、トイレにゴミを捨てないよう告知するポスターを作成するなどの改善策を講じるよう依頼しています。
左:病院建物横から中庭を望む
右:風が吹き抜ける回廊
(C)PWJ
日本人建築家の荒木氏と長澤氏が設計を担当した建物の評判は非常に良く、患者からは、「ハラブジャではないみたい」という声が多く聞かれました。50床を備えた同病院は、ハラブジャだけでなく、シャラザール地区(ハラブジャを含む地域の呼び名)の産婦人科・小児科の中心となる病院として認識されているそうで、これからも地域随一の病院として活躍が期待されます。
左:病院内の様子
右:陽光が差し込む廊下
(C)PWJ