【イラク】帰還民約64万人の安全な水へのアクセスを改善
イラク共和国北部ニネワ州の帰還民地域では、国内避難民の帰還が進む一方で、長年にわたる戦闘でインフラの破壊が甚大で、帰還を望んでいても帰還できない世帯が依然として多くいます。
このような状況を受け、帰還民の生活環境を改善するとともに、帰還を望む人々が帰還できる環境を整備するため、ピースウィンズはニネワ州モスル郡ハメダッド地区にある給水ポンプ場の修復を行い、ニネワ州モスル郡およびテラファー郡の帰還民106,303世帯(637,812人)の安全な水へのアクセスが改善しました。
2022年10月の修復工事完了後、稼働状況を確認する当団体スタッフ(写真右3名)。本修復工事では給水ポンプ3基(大型1基、小型2基)の設置、電気ケーブルの敷設、水ろ過システムのバルブの修復などを実施。
■工事完了後に一定期間をあけて実施したポストモニタリングの様子
フォーカス・グループ・ディスカッションで受益者から修復工事前後の水へのアクセス状況について確認する当団体スタッフ(写真内ベスト着用)
受益者インタビューする当団体スタッフ(写真中央)
工事完了後に一定期間をあけて実施したポストモニタリングの様子:受益者Y.F.Mさんにインタビューする当団体スタッフ(写真右)
Y.F.Mさんは兄家族と10人で一緒に暮らしています。「私と兄には障害があるため、お金があまりありません。その中で水を購入しなければならず、大変苦労しました。ピースウィンズが給水ポンプ場を修復してくれたおかげで水の量・質ともに改善し、水を購入する必要がなくなり、家計的にも大変助かっています。」
工事完了後に一定期間をあけて実施したポストモニタリングの様子:受益者I.Mさんにインタビューする当団体スタッフ(写真左)
10人家族の受益者I.Mさん。「給水ポンプ場の修復前は給水量が十分ではなく、水を購入していましたが、修復後は給水量が増え、水を購入する必要がなくなりました。また、給水量が増えたことで、シャワーを浴びる頻度や洗濯の回数も増やすことができ、我が家の衛生状況も改善しました。」
ピースウィンズはこれからもニネワ州帰還民地域の人々のニーズに即した支援を実施していきます。今後とも、みなさまからの温かなご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やみなさまからのご寄付により実施しました。
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