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私たちの活動

【ミャンマー】安全な水で歯磨き教室を開催

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がミャンマーで実施している水・衛生事業では、井戸の設置や修繕後、村人に対して衛生向上講習を開催しています。PWJの設置した給水施設によって、初めて安全な水を容易に手に入れることができた村も少なくありません。そのような村では、正しい手の洗い方やトイレの使い方、そして歯の磨き方といった基本的な衛生習慣があまり浸透していないのが現状です。
PWJが実施している衛生向上講習では、正しい手の洗い方やトイレの使い方、そして歯磨きの大切さも村人に伝えています。その一環として、3月4日に 福岡県在住の小児歯科医師で、長年ミャンマーの村や学校を訪れて歯磨きを促進する活動を続けておられる松本敏秀先生を支援地に招き、歯磨き教室を開催しました。
Dr. Matsumoro Lecture with Students Tooth Brushing Demo
〈村での歯磨きって?〉
PWJが給水施設支援をしている村では、経済的な理由で歯ブラシや歯磨き粉を購入するのは難しく、歯磨き粉代わりに灰と塩を使い、 歯ブラシの代わりには木の枝をほぐして歯の掃除をしています。
「歯磨き粉というのは、歯の掃除には特に必要はありません。一番大切なのは歯ブラシがちゃんと歯の隅々まで届いていることです。また、食べた後によく口をゆすいで口内を綺麗に保つこともとても大切です」と松本先生は説明されました。
〈歯磨き教室〉
松本先生による歯磨き教室は、支援地であるカレン州ラインブエタウンシップのユワカレ村と同州チャインセチタウンシップにあるクイレイ村の2村で、約180名の村人が受講しました。
松本先生は 「ミスター・リン」という人形を使い、わかりやすく流暢なミャンマー語で、村人たちに正しい歯の磨き方を説明されました。先生の講習には参加者が楽しく学べるようにいろいろな工夫がされており、村人はとても熱心に先生の講義を聞き取り、先生が参加者全員にプレゼントとして日本から持ってきてくださった歯ブラシを使い、実際にみんなで歯磨きの練習をしました。
今回訪れたユワカレ村は、PWJが学校に給水施設を建設し、どの生徒にも使いやすいように高さが違う手を洗い場も設置した場所で、松本先生からは「ピースウィンズの支援した給水施設を使って今回の講習ができたことは、本当に嬉しく思います。村人の多くは歯磨きのことは知っていますが、習慣化ができていません。少しでも多くの参加者が、この水でうがいや歯みがきを実践してくれるといいですね」との励ましの言葉をいただきました。
Students & PWJ Water IMG_5876
今回の松本先生とPWJの共同活動は先生のブログでも掲載されていますのでぜひご覧ください。
(リンク:http://ameblo.jp/asianokodomodc/entry-12001132844.html
本事業は、皆様のご寄附のほか、ジャパン・プラットフォームの助成金により実施しています。

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