【ネパール】農作物の集荷場がオープンしました
PWJは2018年1月からネパールのシンドゥパルチョーク郡で農家の生計向上に取り組んでいます。
提携団体であるInstitution for Suitable Actions for Prosperity(ISAP)とともに、11ヵ所の集落で農作物集荷場を開設しました。11か所の集荷所のうち10か所はコミュニティセンターなどすでにある施設を利用しています。1か所はチャープという集落に新たに建設し、2019年10月2日に農家への引き渡し式を行いました。
今までは、農家が農作物を自ら背負って運び、小売業者を見つけて個別に卸していました。
集荷場がオープンしたこれからは、それぞれの地域でつくられた農家グループで出荷し、運搬作業の効率化や、公正な価格での取引を目指します。
【ある日の集荷場の様子】
1.農家がその日に収穫した野菜を、集荷場に持ち込みます。
2.集荷場の担当者が野菜の重さを量ります。帳簿に、その重さや出荷作物名、価格などの取引情報を記録します。
3. 集荷場の担当者が野菜を市場に運び、卸します。
4. 後日、集荷場からそれぞれの農家へ、帳簿の取引記録に基づいて野菜の支払いが行われます。
集荷場の運営は、農家グループから選出された管理委員会が担います。本事業では、この委員会へ運営方法などについての研修も行っています。
チャープ集落の集荷場の管理委員会の一人Kumar Shresthaさんは、次のように話します。
「PWJの事業が始まる前は、チャープ集落のほとんどの住民が村の外で野菜を買っていました。今では自分たちが食べる野菜だけでなく、村の外に野菜を売るまでになりました。完成した集荷場では、農家は野菜を1kgから卸すことができます。いまあるシンドゥパルチョーク郡の外から搬入される多くの野菜と違って、地元の農家が収穫したとれたての野菜を市場まで運ぶことができます。今はまだ地元の市場を満たすほどの出荷量はないので、これからは他の農家グループとも協力し、もっと多くの野菜を出荷できるようにしたいです。」
また別の管理委員会の一人は、「夏までには集荷量を今の4倍にしたい」と帳簿を見ながら嬉しそうに今後の展望を話します。
集荷量が更に増えた暁には、どんどん市場を拡大することも考えているそうです。
この事業は、JICA草の根技術協力事業による業務委託契約、ネパール政府や地元の方々のご協力を得て実施しております。
集荷場の運営が始まってまだ数か月。集荷場が軌道に乗るまでの道のりはこれからです。引き続き、皆様からのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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