【ネパール】安全な水を村人に
PWJは提携団体であるInstitution for Suitable Actions for Prosperity(ISAP)とともに、2018年2月から2020年2月にネパールのシンドゥパルチョーク郡の5つの集落で、給水施設の建設に取り組みました。
皆様のご支援ご協力により、2月28日に無事、給水施設を村人に引渡す式典を行うことができました。皆様からの多くの励ましのお言葉、ご支援に厚く感謝申し上げます。
式典にて水利用者委員会の代表であるPramod Tamangさんは、今までの水不足により村人が直面した多くの困難を振り返りました。
シンドパルチョーク郡は元々、水不足に悩まされていた山岳地域でした。しかし2015年の地震の後は、湧き水の場所が変わってしまい、更に困難になった地域のひとつです。
地震後に見つけた新たな湧き水の場所まで片道1時間ほどかけて、老若男女関係なく家族みんなで交代で水くみに行く家庭もありました。また、湧き水自体も不十分な水量であったため、洗濯や入浴の回数も少なくなることもありました。
十分な水の確保は難しく、土地は枯れ、収入源である農業は雨季の雨に頼るしかない状況になり、人々の生活は年々苦しくなっていました。
今回の支援で給水施設が建設されたことにより、飲み水だけでなく、生活にも利用可能な水量が集落の中に供給されるようになった今、Pramod Tamangさんは「これからは収入向上の為に年中農業を行っていこう!」と村人たちに嬉しそうに呼びかけます。
5人の子供と、麻痺を患っている義理の母の面倒を見ながら、農業と家事に追われていたSushila Bhandariさんは、「今までは、安全な飲み水を確保するだけで精一杯でした。農業は、私が家族を養う唯一の手段です。水が無ければ、野菜を作ることも、ましてや売ることもできません。これからは、飲み水の不足に悩むことなく、農作物にも十分に水を撒くことができます。収入を得て、家族にご飯を食べさせ、子どもに教育を受けさせることもできます。」
市長のShraman Kumarさんや村長のRam Kumar Thapaさんも「今日が終わりではない。これからは、この水を絶やさないように村人みんなでこの施設を管理していこう。」と定期的な給水設備の清掃やメンテナンス呼びかけます。住民は今まで給水施設の建設にも携わってきており、施設に愛着を持ち、大切に使っています。今の想いのまま、適切な管理を今後も行っていけば、20年間供給し続けることができます。
これから村人の新しい生活が始まります。引き続きPWJとISAPは、同郡への給水施設の建設に加え、その水を利用した農業支援による生活・生計向上改善事業を実施してまいります。今まで飲み水の確保に困っていた人々が、今後は農業にも水を利用し、定期的な収入を得ることができるようになるかもしれません。
この事業は、外務省日本NGO連携無償資金のご支援を受け、ネパール政府や地元の方々のご協力を得て実施しました。
引き続き、皆様からのあたたかいご支援をお待ちしております。
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