【ネパール】新型コロナウイルス感染拡大を受け、隔離センターの設備拡充支援を開始しました
2021年4月中旬よりネパールにおいて新型コロナウイルス変異株が爆発的に感染拡大したことを受け、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は現地提携団体であるISAP(Institution for Suitable Actions for Prosperity)と協力し、7月2日より新型コロナ感染症罹患者のための隔離センターの設備拡充支援を開始しました。
ネパールでは、最も多い時で一日の新規感染者数が9000人を超しました。PWJで数年にわたって給水支援と農業支援の活動をしてきたシンドゥパルチョーク郡においては元々隔離センター自体が少なく、アクセスが限られていることに加え、一部の地域では一時隔離センターの病床占有率が100%になる事態となりました。これら地域は中山間部に位置しているため、平時でも医療へのアクセスが限られています。
本事業では、感染拡大に対応するための医療設備や病床が不足している隔離センターや、 新設される隔離センターに対して設備の拡充や病床追加などの支援を行います。
7月6日及び8日、プロジェクトチームが事業候補地であるシンドゥパルチョーク郡バレフィ地区とメラムチ地区を訪問しました。
バレフィ地区は、地区内に隔離センターがないため、住民は新型コロナウイルス感染症に罹患すると15~30㎞離れた近隣地区の隔離センターまで行かなくてはなりません。山道であることに加え、現在は雨季であるため、普段よりも悪路となります。そのため、地元自治体もこの状況を懸念しており、新規隔離センターを設置予定とのことでした。
プロジェクトチームは、自治体と支援計画を協議し、隔離センター設置の候補地を視察して状況を確認しました。
バレフィ地区 の隔離センター設置候補地であるコミュニティ・ヘルスユニット。
もう一つの対象候補地、メラムチ地区では、新型コロナ感染症の感染に加え、6月15日に集中豪雨による大規模な洪水が発生し、現在でも多くの方が避難を強いられています。7月8日に訪問した際にも、一部の住宅が冠水したままで、屋根しか見えない状況となっており、洪水被害の大きさを垣間見ました。
メラムチ地区の隔離センター設置予定地もまた、この洪水で被災しました。この付近には医療施設がないため、住民は隣の地区の病院まで通っているそうです。
Tipeni Primary Hospitalの医療従事者に話を聞くプロジェクトチームのメンバー。
今後、さらに自治体と調整しながら、地域の隔離センター設備の拡充を支援し、地域住民の方が少しでも安心して生活を送ることができるように支援していきます。
この事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やみなさまよりの寄付金により、ネパール政府や地元の方々のご協力を得て実施しております。
引き続き、皆様からのあたたかいご支援をお待ちしております。
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