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私たちの活動

【ネパール】地震復興支援の「水×農業」プロジェクト 最終年度をスタート

ピースウィンズ (PW)は、2015年地震の被害を受けたシンドゥパルチョーク郡にある中山間部の集落で、安全な水へのアクセス改善と野菜栽培の技術指導をしています。3ヵ年計画の本事業は、最終年度を迎えました。復興へむけた最後のひとがんばりを支えています。
 


水を運ぶ女性と子ども(事業実施前の調査時)

 
地震によって、給水施設が破損したり、地殻変動により水源が枯渇したりするなどして、水へのアクセスが限られていました。アクセスがない、というのはつまり、水が入った重いボトルを持って、山道を上り下り、毎日何往復かしなければならない生活です。大変な思いをして手に入れた貴重な水は、本当に必要な場面でも、節約することを迫られます。
 
例えば、以下のような思いを抱えることになります。
 
子どもの体を洗いたいけど、週1回までにしておこうかな
洗濯した方がいいけど、もう何回か着ておこう
トイレに流す水がもったいないから、屋外排泄にしよう
水汲みに時間も体力も使ってしまって、勉強や仕事が思うようにできない

 
ピースウィンズは、このような課題を抱える計22村、600世帯以上の人々に、給水システムを建設してきました。今年は、5村、約280世帯を支援します。
 
エンジニアとして7年以上も私たちと一緒に働いてきてくれた、現地提携団体ISAP(読み:アイサップ)スタッフのスシルさんは、意気込みを語ってくれました。
 


給水施設建設前に住民へ説明するスシルさん

 
「最終年度の今年は、今までで最もチャレンジングな内容です。
去年の倍以上となる、280世帯以上に水を提供する計画です。
雨期が終わったので、どんどん建設を進めていきたいです。」
 


スシルさんが作成した研修用の給水施設模型

 
水源には取水口(Intake)、ためておく貯水槽(RVT)、そこから各世帯の蛇口(Tap Stand)までつなげるパイプなど、給水システム全体を建設します。
 


ダダガウン村 建設予定の給水システム全容
 

ダダガウン村(写真右手)は標高約1400メートル。段々畑と集落の奥にしか水源がない

 
水が得られると、生活や衛生環境を改善することができるだけでなく、その水を農業に使うこともできます。特に、野菜栽培をはじめることができると、「食べる農業」ではなく「売る農業」ができるので、収入向上に繋がります。
 


農家さん独自の発想で、旬より遅めに育てたキュウリ

 


農業は人が言うほど難しくなく、楽しいと語る20代のトマト農家

 
今まで、多くの栽培技術を伝えてきました。今年は、スタッフの巡回訪問に注力します。
害虫の被害、肥料の種類、成長具合は畑によって異なるため、畑を一軒一軒訪問し、より多くの収穫量と、より多くの現金収入につながるよう、サポートします。
 
この事業は、外務省日本NGO連携無償資金や個人・法人の皆様のご支援を受け、ネパール政府や地元の方々のご協力を得て実施しております。引き続き皆様からのあたたかいご支援をお待ちしております。
 
 
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口座番号:普通 1671932
口座名義: 特定非営利活動法人 ピース ウィンズ・ジャパン広報口
※銀行振込はお振込み人様を特定できません。お振込み後に、HP問合せフォームよりご連絡ください。
 
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は広島県により認定された「認定NPO法人」です。
ピースウィンズ・ジャパンへの寄附は、寄附金控除の対象となります。 
https://global.peace-winds.org/support/deduction

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https://global.peace-winds.org/support/pdf/A13kihukin_20210319.pdf

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