スリランカ:洪水から約1か月ぶりに商店再開、村人に助けられ修復
スリランカの洪水から約1か月。一時は浸水した、小さな商店が村人たちに助けられ、営業再開にこぎつけました。男性店主が、現地で緊急支援にあたるピースウィンズ・ジャパン(PWJ)に、被災当時の状況などを語ってくれました。
“私はこのドダンゴダという地区で、長い間この「カデ」 を営んでいます。(*スリランカではこのような店を「カデ」と言い、道路沿いによく見かけられます) 小さくてもそれなりに生計を立てられていることが私の誇りでもあります。
しかし、5月26日の大雨と強風で、店の前を流れる川がみるみるうちに増水しました。 危険を感じ、 店の商品を持てるだけ持ち出そうとしましたが、途中で近くの道路が2mも浸水したため、店に戻ることはできませんでした。
”カデ”を営む店主 (左) 洪水被害の聞き取り調査をするPWJスタッフ(右)
自分の店がどうなってしまったか、心配でなりませんでした。 やっと5日後に水が引き始めたので、様子を見に行くと、元の場所から200mほど離れたあたりで、見る影もなくバラバラになっている店を見つけました。愕然としていたところ、同じ村に住む青年たちが店の修復を手伝ってくれ、なんとか店を再開することができました。この店の自慢は地域で取れる美味しいキングココナッツ・ウォーターです。美味しいですよ!” 男性店主は笑顔でお話しくださいました。
現在スリランカの洪水・地滑りの起こった地域では、住民は徐々に家に戻ることができていますが、洪水にベッド用品やキッチン用品など日用品を流されてしまった世帯は少なくありません。PWJは現地パートナー団体のA-PADと連携し、このドダンゴダ地域のこうした家庭を対象に キッチンセットやマットレスセットを配布する予定です。
洪水時の水の高さを説明するドダンゴダ地区の職員(左) キング・ココナッツ・ウォータを楽しむAPADとPWJスタッフ
この事業はジャパン・プラットフォームの助成金とPWJサポーターからのご寄付によって行われています。