【タイ洪水支援】被災地での物資配布
2011年7月以降続いている豪雨により、タイでは洪水被害が発生しています。ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)では、このたびスタッフを首都のバンコクに派遣し、協力団体であるCivicForceおよび現地NGOのミラー基金と連携し、被災者支援を行っています。
ノンタブリ地区にてニーズ調査するPWJスタッフ佐藤(写真左) (C)PWJ
被災地入りしたスタッフから最新の状況が報告されました。
過去の記事はこちら(2011.11.02)
11月4日
現地は、先月末の大潮を過ぎてもなお水が引かない状況で、空港や高速道路には車が浸水しないように縦列駐車されており、通行車両の妨げとなり、渋滞を引き起こしていました。
写真(右左):浸水を避け高速道路に多くの車が縦列駐車されている(ノンタブリ地区) (C)PWJ
浸水した街なかでも、タイヤの大きい車やバスを走らせて商売を続けている人たちがいます。一方、自家用車やバイクを走らせることができずに移動手段がなくなり、乗せてくれる車を待つ人たちの姿も多く見受けられました。
浸水した街なかで、商店を開ける人や乗せてくれる
車を待つ人たち(ノンタブリ地区) (C)PWJ
11月8日
パトゥンタニ県Lad Lum Kaew区の、水際にある地域の物資集積場で物資を受け渡しました。工業地帯や田んぼのあるこの地域では、深いところでは水深が5mほどあり、トラックが入ることができないため、近隣家庭や各地域のコミュニティリーダーらが、ボートを使って物資を受け取りに来ていました。
写真左:トラックにて物資を調達(パトゥンタニ県) (C)PWJ
写真右:ボートで被災者に物資を配布(パトゥンタニ県) (C)PWJ
配布した物資は以下の通り(一世帯につき、約5日分の食糧等)。
・米
・油
・フィッシュソース
・インスタント麺
・缶詰
・蚊取り線香
パトゥンタニ県にて配布した品目 (C)PWJ
なかでも現地でニーズが高かったのは、主食となる米をはじめ、水や塩でした。また、在宅避難をしている人びとは、近所で魚を釣ったり香草(モーニンググローリー)を摘むなどして食料を得ているため、調理用の食用油の配給はとても歓迎されました。
水際にある集積場で物資を配給するPWJ佐藤(パトゥンタニ県) (C)PWJ
PWJはこれからも支援活動を継続してまいります。