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【ウクライナ】「病院は『第二の家』」 戻ってきた小児がんの子どもたち

被害を受けたオフマディット小児病院では、白血病(血液のがん)や脳腫瘍などの小児がん患者が、抗がん剤治療や放射線治療を受けています。7月8日のロシア軍による空爆は、このような患者が入院している建物にも被害を与えました。すぐに動くことができない一部の重篤患者は、地下シェルターに避難することもできず、暗闇の中、泣き叫ぶ声が響き渡る病棟で、助けを待つことしかできませんでした。
 

爆風により窓や外壁が破損したオフマディット小児病院の建物

 

ベニヤ板で応急処置された病院の窓

 
今回の攻撃により、340人の患者がキーウ州内の他の病院への転院を余儀なくされました。そのうち30人は国立がんセンターに一時避難し、オフマディット小児病院に戻ることができたのは空爆から5日後のことでした。戻ってきた患者は現在、被害を受けなかった病棟で治療を受けています。
 
他の病院から戻った患者の母親は、「専属医がいて慣れ親しんでいるオフマディット小児病院は『第二の家』のようなもの。戻ってこれて安心している」と、安堵の表情を浮かべていました。
 

被害を受けた病棟は現在使用されておらず、暗闇に包まれている

 

オフマディット小児病院に戻ってきた患者の母親から話を聞くスタッフ

 
ピースウィンズは、オフマディット小児病院の患者が必要としている医薬品、食品、衛生用品などを届けるべく、現在調達を進めています。また、攻撃によって病室の電子レンジや扇風機などが破損したことから、これらの家電も病院に提供することとしています。

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