【ウクライナ】国内避難民400人に衛生用品を配付しました
ピースウィンズは10月下旬、ウクライナのザポリッジャ州で、国内避難民400人に衛生用品キットを配付しました。
ウクライナ南東部のザポリッジャ州は、8割におよぶ地域がロシア軍の占領下にあるため、州都ザポリッジャ市には占領された地域から逃れてきた多くの避難民が暮らしています。
現地でどんな支援が必要とされているのかピースウィンズが調査したところ、衛生用品が足りなくて困っている人の8割以上が支援を受けられていないことがわかりました。そこで、高齢者や障害者、子どもが3人以上いる保護者など400人を対象に、歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸、シャンプー、洗剤、トイレットペーパーなど、合わせて10品を配付しました。
衛生用品の配付は、避難民の行政窓口(通称「ハブ」)として利用されている建物4か所で行いました。配付会場の調整や衛生用品キットの受け入れ、配付対象者への電話連絡、配付作業などは、ハブや自治体、そして地域ボランティアの協力を得て行いました。
ハブ代表のインナさんは、自身もロシア占領地域から逃れてきた避難民でありながら、支援活動に携わっています。インナさんは「支援は一時的なものであり、いずれなくなります。それでも、こうした支援に頼るほかない人がまだたくさんいます。日本の皆さまからの支援は本当にありがたいです」と話してくれました。
ロシアによるウクライナ侵攻は、まもなく4年目に入ろうとしており、今なお大勢の人びとが支援を必要としています。ピースウィンズのウクライナ支援事業は、みなさまからのご寄付やジャパンプラットフォームからの助成金によって実施しています。引き続き、温かいご支援をよろしくお願いします。