【ハワイ・マウイ島山火事】中期的な被災ペット支援の実施決定
マウイ島の山火事で被災したのは人間だけではありません。人間と同じく猛火から逃れ、家を失い、その恐怖とトラウマを抱える数千に及ぶペットたちがいます。
そのペットたちが、再び幸せな生活を取り戻すことができるよう、地元動物保護団体と提携し、中期的なペット支援を実施します。
現在マウイ島では、避難所のほとんどが閉鎖され、被災者は友人や親族宅、あるいは政府が用意したホテルに入居しています。
しかし、避難所ではないが故に、その避難先でどうしてもペットと一緒に暮らすことが難しい飼い主たちがいます。
そんなペットたちを一時的に引き取り、飼い主が新しい住居を準備するまで代わりにお世話をするのが、地元の動物保護団体 “Hawaii Animal Rescue Foundation (HARF)“です。
HARFと提携し、被災したペットに必要な医療ケア、搬送時に必要なコスト、日々お世話するボランティアスタッフの人件費、その他必要なペット用品の購入費として、少なくとも今後3ヵ月間にわたり資金的な援助おこないます。
HARFのスタッフがお話を聞かせてくれました。
「この子(猫)はクシュキー。あの日、飼い主さんはクシュキーと他2頭の猫を抱えて海に飛び込んだの。炎がおさまるまで4時間海で耐えたそうよ。初めて会った時、まだこの子の体には煙の匂いが染み付いていたわ」
「動物だってトラウマに苦しむんです。この子(犬)の名前はドラコ。最初は食欲もなくて、どこか塞ぎ込んでいたの。でも、私たち人間が “愛してるよ” と伝え続ければきっと傷は癒えるわ。だから “パパもママもすぐ帰ってくるからね” と言って、毎日心から可愛がっています」そう言ってスタッフはまた優しい笑顔を向けました。
大切な家族であるペットの命を、“文字通り” 何よりも優先して守り抜いた飼い主たち。決死の想いを引き継ぎ、清潔に保たれた動物舎で真心を込めてお世話するスタッフの姿に現地チームは心を打たれました。
自身も大の猫好きという現地支援チームの内海は「ペットは本当に “家族” なんです。人も動物も安全に過ごせる環境がまず何より大事。ここならば安心して暮らせます」と安堵の表情を見せました。
ピースウィンズは、現地で上がる声からニーズを受け止め、長期化する見込みの復興支援に寄り添い続けます。
皆様のあたたかいご支援を、引き続きよろしくお願いします。
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