【ケニア】カクマ駐在員の一日
皆さん、こんにちは。8月からケニア北西部トゥルカナ郡にあるカクマという地域に駐在している相島です。私たちピースウィンズ・ジャパン(以下、PWJ)は、現在カクマオフィスから車で20分程の距離にあるカロベエイ難民居住地区でシェルター・水衛生支援を行っています。今回は、ここでの私の一日を紹介したいと思います。
朝6:30
私と一部のスタッフはこの敷地内にあるコンテナハウスに住んでいます。私は毎朝目覚ましではなく、屋根の上でバタバタする鳥たちの足音で目覚めます。トタン屋根でよく音が響くので、うるさいときには6時前に目覚めてしまうときもあります。
朝7:10
支度が出来たら同じ敷地内にあるキッチンで朝食を取ります。前日の残りものと自分で買ったフルーツやヨーグルトを食べることが多いです。
朝7:50
歩いて約3分の距離にあるオフィスに向かいます。トゥルカナ郡は、半乾燥地帯で緑が少なく、朝晩は涼しいですが、日中はとても暑く、焼き付けるような日差しが特徴の地域です。これくらいの時間から暑くなっていきます。
朝8:00
オフィスに到着、始業開始です。ちなみに現地スタッフには一つ一つ席がありますが、残念ながら本部から来ているスタッフの私にはありません。そのため、会議用の机の電源に近い場所を定位置に仕事をしています。
朝9:00
朝のメールチェックも終わり、スタッフの多くが午前中のうちに私たちの事業地であるカロベエイ難民居住地区に向かいます。「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ」という有名なセリフがありますが、人道支援の現場もまさにその通りです。施工不良が見つかったり、建設作業用に供給されるべき水が供給されなかったり等、事業地では様々なことが起こります。そういった問題を見つけ迅速に対応し、支援の質を担保するためにも、オフィスにこもるのではなく、強い日差しにさらされ汗を流しながらも毎日事業地へ向かうことは重要です。
13:00
事業地から戻った後は、ランチタイムです。いつもはキッチンに向かい、PWJのシェフが作ってくれたケニア料理を食べますが、この日は女性スタッフのアリスたちがカクマ難民キャンプにあるエチオピア料理屋へ連れていってくれました。実は人生で初めてのエチオピア料理。まさか難民キャンプの中で食べることになるとは思いませんでしたが、非常に美味しかったです。
14:30
1時間半の日本より長めのランチタイムが終わり、午後の業務がスタートです。大体のスタッフが午前中は事業地へ行き、午後はデスクワークもしくは国連機関や他団体と調整のための面談を行います。
ちなみに、ケニア人はデスクワーク中に紅茶・コーヒーをよく飲みますが、この紅茶・コーヒーは皆さんがイメージする味とは異なるかもしれません。ティーバッグ・コーヒーに少量のお湯、たっぷりの温めたミルクと大量の砂糖を入れるのがケニアンスタイルです。例えば、写真に写っている最年長のジェフリーは砂糖をスプーン3杯分いれていました。(甘いものが得意でない私は1杯弱でギブアップ)
17:30
終業後は、ディナータイム。PWJのシェフが用意していてくれるケニア料理を食べます。今日の夜ご飯はウガリとチャパティと牛肉のトマト煮に地元でとれた葉物の炒め物。そして特別にフルーツジュースも付いていました。ウガリはトウモロコシの粉と水で作る主食で、チャパティはまるく平べったいパン。どちらもケニアの定番の主食です。みんなで夜ご飯を食べながら、テレビを見たり、お喋りしたりして夜を過ごします。
19:00
暗くなってからは各自部屋で過ごすことが多いです。私の場合は、部屋に戻った後はまずシャワーを浴びますが、実はそれだけでも一苦労。半乾燥地帯なので水不足が深刻で、シャワーは出ますが、チョロチョロとしか出ません。また、もちろんお湯は出ず、水です。日中に沢山汗をかくので、温かいお湯で一気に体を流したいところですが、我慢です。
シャワーを浴びた後は、kindleで本を読んだり、日記を書いたり、アロマを焚いたり。カクマには夜に出かける場所があまりないので、できるだけ部屋の中で充実した時間を送れるよう工夫をしています。
以上、カクマでの一日を紹介しましたが、イメージできましたでしょうか?駐在が始まって約1か月、3日間連続の停電やシャワーを十分に浴びれない等、生活面では少し慣れないこともありますが、支援を必要としている方々と日々接していると、明日はもっと頑張らなくてはという気持ちになります。今後も一層努力してまいりますので、皆さまのご支援を引き続きよろしくお願いいたします。