【パレスチナ】現地駐在員が解説 ガザ地区の今
10月7日、パレスチナのガザ地区からイスラエルに向けて大量のロケット弾が発射されました。イスラエル軍は、これに応戦してガザ地区を空爆し、双方に死傷者が出ています。
この大規模衝突を受け、ピースウィンズではガザ地区での緊急支援を準備しています。
ここ数日、ニュースなどでよく報道されているガザ地区。
じつは、空爆前から破壊的な状態でした。
ガザの現状について、駐在員の矢加部が解説します。
【パレスチナ・ガザ地区】封鎖された街
国家・宗教・民族に関わらず、窮地に立たされ、虐げられる人々に手を差し伸べるのが、ピースウィンズの支援です。その想いを我々職員全員が心に刻み、最前線で支援を行っています。
その中の事業地のひとつとして、ピースウィンズでは2004年からガザの将来を担う青年や子どもを対象とした支援を実施してきました。
「空爆があって注目されているガザ地区ですが、空爆が起こる前から、ガザの人々は困難を強いられて、希望を失っていた」と矢加部は話します。
空爆前から電気は限られた時間しか使えず、民間人がガザ地区から出るための移動は制限がかけられていました。
停電の間、医療機器はどうなるのか。ガザにはない大きな病院へ治療に行かなくてはならない時、死を待つしかない場合もあります。
このような状況を「構造的暴力」と呼びます。
自然災害のようにいつか復興するものではなく、紛争が根本的に解決しないとこの状況から抜け出すことができません。
「我々は無力だ」と矢加部は唇を噛みしめながら話しました。
それでもガザへの支援を続ける理由。
それは、ガザで自らも危険な状態にありながら働くパレスチナ人の同僚たちの存在でした。
「日本の団体を信頼して、脆弱な若者を一緒に助けようと励んでくれる彼らがいる。裏切れないですよね」
矢加部は、涙を浮かべながら、自分自身もいつどうなるかわからない状態にあるのに、若者たちのことを考えている同僚について話しました。
最後に矢加部は、ガザの状況を踏まえて、訴えました。
「ガザ地区にいるほとんどの人は、テロリスト集団ではありません。
ガザの中に武力で解決しようとする一部の人々がいたら、大半を占める約220万人の罪のない人々を危険にさらしていいのか。
我々はよく考えなくてはいけません。
”ガザからテロもおこなわれているから、攻撃されても仕方ないね”
そういった理解をしてほしくない。
ガザの中で怯えている人々が日常を取り戻すことができるように、力を貸してください」
ピースウィンズは、いかなる理由があっても武力による暴力には賛同しません。
危機にあるガザの市民に、支援を届け続けます。
皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いします。
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