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【アフガニスタン】食糧危機対応:配付した鶏が安定的に卵を産むようになりました!

アフガニスタンでは、紛争や不安定な政治・経済状況などの影響で深刻な食糧危機が続いています。都市部よりも就業の機会が限られる農村地域では、食料を買うために資産を売ったり、近所の人に借金をしたりする人も多く、生活のためにザカート(喜捨)に頼らざるを得ない人も少なくありません。ピースウィンズはそのような困窮世帯を対象に、現地提携団体との協働で現金給付による食糧支援と並行し、養鶏支援を行っています。
 
支援対象に選ばれた120世帯の受益者は、養鶏に関するノウハウを学んだ後、配付された資材を使って自宅敷地内に鶏舎(小屋)を設置し、昨年10月に配付された鶏の飼育を開始しました。受益者ひとりひとりが学んだことを実践し、提携団体スタッフのアドバイスを受けながら養鶏に取り組んできた結果、今では全世帯において安定的に卵が得られるようになりました。
 

1日にこんなにたくさんの卵が採れます

 
鶏が産んだ卵の一部は食卓に上り、残りは近所の人や商店に売られます。各世帯で1日平均20個の卵が得られ、そのうち14個ほどを販売しています。1個あたり7~10アフガニ(約15~22円)、14個で約210~300円程度の収入が得られます。支援対象者の中には低所得や無収入の世帯が多く、卵を売って得られる現金はとても貴重なものです。
 
養鶏を営む上で重要なポイントが3つあります。まず、鶏を定期的に鶏舎から出し、日光浴と適度な運動をさせること。2つめは、市販の餌だけでなく、自然に生えている葉などを食べさせること。そして3つめは、鶏舎の中を常に清潔に保つことです。受益者たちはこれらの教えを守り、配付した鶏が毎日卵を産むようになりました。雌鶏が温めて孵化した卵からはヒナが生まれ、すくすくと成長しています。ヒナがもうじき鶏になって産卵し始め、その卵が孵化してヒナが生まれるといる養鶏のサイクルが回っていくと、受益世帯が継続的に収入を得られるようになっていきます。
 

日中は鶏を小屋から出し、庭で日光浴をさせます

鶏が庭に生えている草を食べています

 
卵が安定的に得られるようになり、受益者たちからは「毎日のように日雇いの仕事を探す必要がなくなった」「子どもたちに、良質なタンパク源である卵を食べさせることができて嬉しい」「もっともっと鶏を増やし、数年後には養鶏場を営みたい!」など、喜びの声が多数届いています。
 

以前はごちそうだった卵が、今では毎日食べられるようになりました!

 
この養鶏支援によって、人々が安定的に収入を得られる基盤が作られただけでなく、人々の栄養バランスが改善されました。本事業終了後も、受益者の人々が今後も養鶏による生計活動を続け、経済的に自立できるようになることが期待されます。皆様からのご支援がアフガニスタンの人々の励みになります。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
 
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や皆さまからのご寄付により実施しています。

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