【パレスチナ】ガザの人びとへラマダンにあわせた食料支援を:ヒバさんのおはなし
2月18日より始まったラマダン(断食月)が続いています。ラマダンは、イスラム教徒にとっては、食べ物の恵みに感謝し、特に貧しい人たちへの慈悲を覚えるときでもあり、この間には、寄付したり、食事をふるまったりする姿が広く見られます。ピースウィンズは、彼らの慣習に倣い、この時期にガザで食糧難に瀕する家庭に食料が届けようと計画しました。150万円で100世帯に届けたいと思っています。皆さまのご理解とあたたかいご支援をいただけましたら幸いです。
今回は、ガザ地区への攻撃で夫を亡くし、2歳から15歳までの7人の子どもたちと一緒に10回以上もの避難を繰り返してきたシングルマザーのヒバさん(仮名)のを紹介したいと思います。ガザで直接話を聞きました。
ヒバさん(仮名)は、38歳にしてすでに一生分とも言えるほどの重荷を背負っています。
2023年12月、妊娠初期だった時期に、ヒバさんの夫がアル・シファ病院への爆撃に巻き込まれ、亡くなってしまいました。そのわずか数週間前の11月に、ガザ市東部の彼女の家の周りが攻撃を受け、近隣の家々とともにすべてが瓦礫と化したばかりでした。その後、彼女と子どもたちは、仮設テントから仮設テントへ、過密状態の避難所から、清潔な水、衛生設備、電気のない一時しのぎの避難所へと10回以上も避難を繰り返しました。


かつてラマダンは温かさとだんらんの時でしたが、ヒバさんは今、夫のいないイフタール(断食明けの食事)の食卓を見て、たまらない気持ちになると話してくれました。
「子どもたちは鶏肉やゆで卵、新鮮な果物などを夢見ています。このようなシンプルなものでさえ、もはやありきたりではなく、供給が限られて物価が高騰しているため、私の経済力では到底手に入らない贅沢品なのです」
それでも、絶望に屈するまいと決意した彼女は、わずか200シェケル(約1万円)の元手でチョコレートやビスケット、ジュースなどを売る小さな露店を始めました。収入は日によって7~10シェケル(約350~500円)程度ですが、このうちの一部を仕入れ用として貯金し、粘り強く努力し続け、仕入れ規模を1,000シェケル(約5万円)にまで拡大することができました。まだまだ収入は安定せず、苦労は続いていますが、「絶望に子どもたちの未来を左右させたくない」と心に決め、ひとりの母親として日々を生きています。
ヒバさんと子どもたちが一日も早く安心した暮らしができるよう、ガザの完全な停戦と復興を願います。
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パレスチナ・ガザ緊急支援 飢餓と水不足に苦しむ人々を守る支援を

