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私たちの活動

【ミャンマー洪水】住民参加による事業実施の計画

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、7月の洪水で最も被害が大きかったエリアの一つであるマグウェ地域プウィンビュ郡の20村を対象に、生活再建支援を行っています。現在は支援世帯の選定中で、今後は農地整備や種子と肥料の配布、トイレ建設や衛生キット配付を行う予定です。
事業実施のための災害支援委員会を設立
支援対象となる住民のニーズを把握し、適切な事業を実施するためには、彼ら自身に主体的に事業に参加してもらうことが不可欠です。そのため、対象となる村のそれぞれで、全世帯を対象に住民集会を開き、事業の目的や概略を説明した後、話し合いにより、12名ほどの住民からなる災害支援委員会を結成してもらいました。この委員会が、村内での支援対象世帯の選定、ニーズの確認、事業の実施の管理、支援世帯との連絡・調整を行います。
ミャンマーミャンマー
写真左:災害支援委員会のメンバー構成について話し合う住民ら(Pan Tone Lay村)
同右:            〃             (Nan Gat村)
村ボランティアの研修会実施
各村での住民集会では、事業実施の補佐をするボランティア1名も選出してもらいます。この村のボランティアは、災害支援委員会決定や指示に沿って、村内の事業実施現場に毎日足を運んで進捗状況を確認するなどの業務を担います。先日、事業対象の各村で選ばれた計20名のボランティアを集めて研修会が開催され、彼らの任務や支援対象世帯の選定方法、住民参加のファシリテーションの仕方、衛生指導方法などについての説明を行いました。そして、各村の災害支援委員会とボランティアは、PWJによる住民への事前の聞き取り調査の結果を踏まえて、農地整備、トイレ建設、衛生キットの支援対象世帯案を作成しました。
ミャンマーミャンマー
写真左:研修会で熱心に説明を聞く村ボランティアたち
同右:農地整備の支援世帯を発表する村のボランティア(右端)(Kyit Kine村)
事業を取り巻く環境
9月末に気象当局は雨季明けの発表をしましたが、10月上旬にマグウェ地域は豪雨に見舞われました。PWJが支援する事業対象村では新たな洪水被害は報告されていないものの、道路がぬかるみ車両が立ち往生したり、浸水による車両故障、倒木や土砂崩れにより通行止めになったりしており、マグウェ地域が7月の洪水で大被害にあった地域であることが実感されます。また、11月8日にミャンマー総選挙の投票日が迫り、PWJ事務所前や事業対象の村内でも、与野党による選挙活動が活発化してきています。今後、選挙に絡む政情や治安の悪化の可能性も念頭に入れ、安全確保に留意しながら、事業を実施します。
ミャンマーミャンマー
写真左:支援対象村に向かう途中ぬかるみで立ち往生したPWJの軽トラック
同右:PWJスタッフの通勤路をふさいだ土砂崩れの跡
この事業は、ジャパン・プラットフォームの支援を受け、現地のパートナー団体であるHelpAge Internationalと協力して実施しています。
▼関連リンク
マグウェ地域でも復興支援を開始(2015.9.15)
イラワジ地域、カレン州で復興支援開始(2015.9.1)
救援活動用にソーラーランタン420台配布(2015.8.10)

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