【アフガニスタン】多くの人が安心して水を使えるように
アフガニスタン南東部のカンダハール県の国内避難民・帰還民に対して、ピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)と現地NGOパートナー団体が協力して実施している給水支援の活動の様子や現地からの声をお届けします。
水不足で苦労を強いられる人々
長年の紛争や相次ぐ自然災害により、カンダハール県には支援を必要とする多くの国内避難民や、イランやパキスタンからの帰還民が滞在しています。紛争からの復興も道半ばで水を供給する設備が充分に整っていない状況の中、流入する避難者のため水の需用が増え水不足が大きな問題となっています。
PWJと現地パートナー団体は、こうした問題を抱える地域にいる人々がどんな事に困っているのか詳しく知るために、聞き取り調査を実施しました。この調査で、公共の井戸がないため限られた人しか充分な水を得られないことや、家庭や地域の事情で主に子どもたちが水汲みをしなければならないことがわかりました。
地元を取りまとめているズルファカールさんによると、カンダハール市近郊の住人の多くは、水汲みに時間と労力をとられていると嘆きます。
「家が水場から遠い人は手押し車などを使って水を汲みに行っていますが、この地域は坂道が多く水を運ぶのにとても苦労しています。この近所に井戸があれば、飲み水に関する問題の半分以上が解消されるのですが。」
PWJは現地パートナー団体と協力し、カンダハール市近郊の地域に井戸15基を設置しました。また、井戸を長く使ってもらうために井戸の掃除や消毒、修繕の方法を指導するとともに、水を運ぶための容器なども配布しました。
日本の支援者の方へ
近隣に建てられた新しい井戸により、安全な飲み水が確保され、水汲みにかかる時間や労力も減ったことに多くの人が喜んでくれました。
「私たちの地元の学校を井戸建設の場所に選んでくれありがとうございます。このような支援をしてくれた日本の皆様に感謝します。この井戸のお陰で、水が得やすくなりましたし、飲み水の不足の問題も解決されます。」
※本事業は、みなさまからのご寄付とジャパン・プラットフォームからの助成金により実施しています。
アフガニスタンで援助を必要とする人々のために、皆様からの温かなご支援・ご協力をお願い申し上げます。