【アフガニスタン】急変する情勢の下、食糧支援事業を開始しました
困窮する生活に降りかかった情勢の急激な変化
アフガニスタンでは今年5月から全土で政府と反政府勢力タリバンの間で激しい戦闘が継続していましたが、8月に入りタリバンは凄まじい速度で主要都市を制圧し、8月15日には首都カブールも陥落しました。この事態を受けて国外退避を求める人々がカブール空港に詰めかけ、またその混乱をついた自爆テロにより多くの被害者が出ました。
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の活動地であるナンガルハル県では、以前から、多くの人々が、長年の紛争や頻発する干ばつなどの自然災害、また新型コロナウイルス禍での経済活動への打撃によって日々の食糧を得ることも困難な状況にありました。この状況に降りかかったのが、今回の急激な政変です。
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人道支援の継続
PWJがこの8月にナンガルハル県で開始した食糧支援事業は、タリバンが同地域を制圧する前から計画していたもので、経済的に厳しく、日々の食糧にも事欠く生活をしている人々が、特に食糧事情の厳しくなる秋から冬の5カ月に食糧をまかなえるようにするものです。
現地での実際の活動は、提携団体をパートナーとして実施しています。ナンガルハル県ではタリバンもNGOによる支援の継続を認めていますが、未だ不透明な状況も多く、今は安全な事業運営のための情報を集め、関係者との会合に参加して、支援の対象者を選定する調査の準備を進めているところです。今、特に心配しているのは、女性スタッフのことです。保守的な慣習が残る地域では、男女が顔を合わせて話をすることが憚られるため、女性の話を聞いたり、女性だけで暮らす家に支援を届けたりできるのは女性スタッフに限られるため、活動には女性のスタッフが必須です。しかし、かつてタリバンは女性には教育や仕事、親族の男性を伴わない外出は認めていませんでしたので、また同じようなことになれば女性への支援が非常に難しくなってしまいます。女性の尊厳がどのように守られるのか、タリバンの発表を待っています。
女性スタッフ(左)による聞き取り調査
アフガニスタンは、これから寒く厳しい冬に向かいます。PWJは引き続きアフガニスタンの人々へ必要な支援を届けてまいります。
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