【アフガニスタン】地震災害緊急支援として物資配付を実施しました
2022年6月22日にアフガニスタン南東部でマグニチュード5.9の地震が現地時間の午前1時30分に発生しました。タリバン暫定政権は少なくとも1,000人が死亡し、1,500人以上が負傷したと発表し、国際社会に緊急支援を要請しました。さらに、6月24日にはマグニチュード4.2の余震が発生し、少なくとも1,150人(そのうち子ども155人)が死亡し、1,600人(そのうち子ども250人)が負傷し、65人の子どもが保護者を失いました。
この状況に対応するため、ピースウィンズは2022年8月15日から提携団体とともに最も被害が深刻であった地域の一つ、パクティカ県ギヤン郡で支援を開始しました。
パクティカ県は震災前から貧困層が多く、地震によってさらに困難な状況に陥っていました。特に山岳地帯に位置するギヤン郡では地震により多くの家屋が破壊され、食糧の貯えを失い非常に厳しい環境である状況であった一方、支援が追いついていませんでした。
現場では、いくつもの団体が被災者支援にあたっていたので、それらを取りまとめるための、現地住民・行政代表による委員会が発足していました。当団体もその委員会と調整を行いながら、ギヤン郡の9つの村を選定し、498世帯を対象に食糧と生活物資の配付を行いました。食糧パッケージには小麦粉50kg、米25kg、油5リットル、レンズ豆7kg、塩1kgを含め、生活物資としては鍋、皿、スプーン、調理器具、調理用ストーブ、石鹸、洗濯用石鹸などを配付しました。配付した生活物資には、寒冷な冬が訪れることを考慮し、毛布や女性の冬用ショールやガスストーブも配付しました。これにより、被災者の生活環境の改善に貢献することができました。
受益者の声を紹介します
ロマンさん(26歳)はパクティカ県ギヤン郡にあるカマル村に住んでいます。
「地震が起きて目を覚ました時、非常に恐怖を感じました。まずは、身体障害のある父を助け出しました。その後、親戚や友人に連絡しました。私たちにとって、(その地震は)非常に恐ろしい瞬間でした。私たちの村では、泥や土壁で作られた家々の多くが破壊されました。さらに、私たちの親族4人が地震による倒壊で、がれきの中に埋まってしまいました。そのような中で支援を実施してくれたことに感謝しております」
グル・ラフマンさん(55歳)は、地震が真夜中に起きた時、眠っていました。
「不吉な音から始まり、近くの何千もの屋根と部屋が崩壊し、負傷者や死者が出ました。大変な瞬間でしたが、なんとか生き残ることができて嬉しく思っています。その地震の影響でトラウマを抱えており、いまだに揺れを感じますが、最初に比べると和らいできました。ただ、今でも大きな音が聞こえると、再び地震が来たと感じ逃げ出してしまいます。悲しい出来事が起こりましたが、私たちを助けてくれてありがとうございます」
地震によって甚大な被害を受けたアフガニスタン南東部のパクティカ県ギヤン郡での支援活動は、被災者の生活再建に向けた重要な一歩となりました。厳しい生活を強いられるアフガニスタンの人々のため、ピースウィンズは支援を継続していきます。
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