【アフガニスタン】食糧危機対応:困窮する脆弱な人々への支援を開始
ピースウィンズは、ナンガルハル県内の困窮度が高い農村地域コート郡とバティコート郡の脆弱な世帯に対し、なかでも最も経済的困窮に陥りやすく、より生命の危険に脅かされる女性世帯主、障害者や高齢者のいる脆弱世帯を優先し、現金給付による食糧支援と養鶏支援を並行して実施するため、現地提携団体とともに準備を行っています。
アフガニスタンでは長年にわたる紛争・テロにより、多くの民間人が犠牲になり、また避難を余儀なくされてきました。頻発する干ばつや洪水など大規模な自然災害にも相次いで見舞われ、社会も人々も疲弊しています。とりわけ2021年タリバンによる暫定政権樹立以降は、国際社会による経済制裁の影響で、経済状況がより一層悪化するとともに、各国から国際機関への支援も減り、食料不足が深刻化しています。
これらの複合的な要因で困窮している脆弱な世帯のため、食糧アクセス改善による生命の維持とともにレジリエンス強化を図るため、現金給付による食糧支援と並行し、養鶏の技能を身に着け、コミュニティ内で継続的に食糧生産活動を行う体制づくりを、養鶏支援を通して実施します。養鶏は、アフガニスタンでも長年庶民の間で慣れ親しまれている畜産の1つで、主に自宅の敷地内で行えるため、女性も含め人々が営みやすい生計活動です。
現在、支援対象世帯が食糧を購入するための現金給付、そして、同一世帯が受講する養鶏技能研修実施に向け、現地提携団体と協力して準備を進めています。皆さまの温かいご支援を引き続きどうぞよろしくお願いします。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や皆さまからのご寄付により実施しています。