ACTIVITY
私たちの活動

アフガニスタンAFGHANISTAN

アフガニスタンでの活動

タリバン政権下の2001年より調査を実施し、同年のアフガニスタン紛争直後より緊急支援を開始。その後も学校建設や道路の修復、井戸の掘削、女性の収入向上や水資源調査を行い、現地の治安が悪化して日本人スタッフが渡航できなくなってからは、現地のNGOや市民社会組織の能力強化事業を実施しました。

 

2018年からは、干ばつや地震の被災者、帰還民、食糧危機に困窮する人々への緊急支援、レジリエンス強化のための生計向上支援、教育環境の改善事業などに現地NGOとともに取り組んでいます。

アフガニスタンの基礎データ

大陸・エリア
中東
国・地域
アフガニスタン・イスラム共和国(Islamic Republic of Afghanistan)
首都
カブール
面積
652,225平方キロメートル(日本の約1.7倍)
人口
3,890万人(2020年 世界人口白書)
民族
パシュトゥン人、タジク人、ハザラ人、ウズベク人等
言語
ダリー語、パシュトー語(公用語)
宗教
イスラム教(主にスンニ派であるが、ハザラ人はシーア派)

アフガニスタンで解決したい課題を教えて!

アフガニスタンでは何十年にもわたる紛争や自然災害の影響で社会や経済が疲弊し、長期にわたって深刻な人道危機に見舞われています。2021年には過去最悪レベルの干ばつが起き、また同年8月にはタリバン暫定政権への政変を受けて、それまでに人々の生活の多くを支えていた国際社会からの支援が大幅に撤退し、社会が混乱して暮らしは急激に悪化しました。

多くの人々が国外に亡命を試みましたが大多数はどこにも行くことができず、大きな不安を抱えたまま、国内に留まるという状況でした。様々な問題が山積する中、喫緊の課題の一つとして食糧危機があり、国民の過半数が食料を十分に得られていません。2023年にはおよそ600万人が飢きんの一歩手前である人道的危機レベルとされ、その中でも特に女性と子どもは脆弱な立場にあるため、深刻な栄養失調が懸念されています。

ピースウィンズの活動を通して、改善されたことを教えて!

ニーズ調査の様子

2001年以来、国内避難民キャンプでの緊急人道支援、学校や井戸の建設、道路の修復、女性のための収入創出活動など、さまざまな分野での緊急人道支援、復興・開発支援に取り組んできました。
また2013年から2020年にかけては、様々な社会問題に取り組む同国の草の根の団体の育成を図るため、アフガニスタンと他の日本のNGOと協働してアフガニスタン市民社会組織の能力強化プロジェクトを実施しました。

2020年以降はアフガニスタンの現地NGOと提携し、厳しさを増す食糧危機に対応するため、女性世帯主や障害者がいる最も社会的に困窮した世帯を優先して緊急の食糧支援を実施してきました。
事業期間中には、医療保健の専門家が、妊産婦や授乳中の女性、乳幼児に特に必要な栄養についてや、基本的な感染症予防の知識を人々に伝えることで、より効果的に栄養改善がなされるよう努めました。

今後活動を続けるにつれ、より改善できそうな所は?

食糧購入のための現金給付後に行ったモニタリングの様子 (働き手である父親がいない場合は代わりに子どもが聞き取り対象となることが多い)

私たちは深刻な食糧危機の課題に取り組むため、近年は支援や公共サービスが届きにくい農村地域で食糧支援を行ってきましたが、この問題の根本的な解決のためには、より持続的な活動の必要性も強く感じています。アフガニスタンは農業国で、かつては伝統的な灌漑システム(水路)が機能し、豊かな農村の風景がありましたが、戦争や災害などでそれらの多くが失われてしまいました。

破壊された水路を修復し、維持していくことができれば、人々の暮らしに欠かせない水へのアクセスが改善し、同時に、その地域で家庭菜園や養鶏など食料自給率を高める取り組みも考えることができ、展望が広がります。私たちは、こういった灌漑システムの管理や生計向上活動をその地域の住民が自らが担い、そして続けていけるようにサポートしたいと考えています。

SUPPORTご支援のお願い

支援が必要な人々のために
できること

ピースウィンズは世界各地で起こる紛争や災害などの危機に
いち早く駆けつけ、危機にある命を支援します。
また、傷ついた命が自分たちの力で歩んでいけるよう、
復旧・復興・開発に寄り添います。

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