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私たちの活動

【ハイチ】漁業で生活再建を目指す!

甚大な被害をもたらした2021年8月の大地震により今なお未曽有の危機に瀕しているハイチにおいてピースウィンズは今も支援を続けています。
 
現在、私たちが支援しているのは南県のサン・ジャン・ドゥ・スードのAPEDESUD (Association des Pêcheurs de la Deuxième Section de Saint du Sud)という男性30人、女性40人の漁業組合グループです。組合メンバーは小型の手漕ぎボートに乗り、近海で投網や手釣り、竹製わなで漁をし、主にマグロ、カツオ、サバ、鯛、さんま、こだら、エビ、ロブスターなどを獲り、生計を立てています。組合を設立した2013年から2016年頃までの組合の利益は月500ドルでしたが、2016年のハリケーンマシューおよび2021年の大震災により漁具が流されるなどの被害を受け、現在の利益は月20ドルほどに激減してしまいました。
 

漁師が使用しているオールと手漕ぎボート

 

漁師が現在使用している網

 

漁師達が漁に出る前に沿岸で準備をする様子

 
また、漁業組合APEDESUDはまだ組織としての体制が整っておらず、獲った魚介類を加工する技術も持ち合わせていません。加えて、鮮度のよい魚介類を市場に運送するシステムも加工場も整備されていないなど多くの課題を抱えています。

獲った魚は主に市場で漁師の妻達が販売

 
そのため、本事業では漁業組合APEDESUDメンバーの生計を向上させることを目指し、1)漁業や販売に必要な環境整備(漁具・加工場等の整備)
2)組織強化・安定した漁獲確保のための研修
3)魚介類の加工技術・販売等の研修
を実施しています。
 
漁業組合APEDESUDメンバーへ事業開始時にインタビューしました。
 

レイモンド・ヴェノード

 
私たちが使用している漁具は古く、必要数も足りていません。また、組合の体制もまだ整っておらず、魚を捕獲する技術が低いメンバーも多いため利益を増やすことは難しい状態です。今回の事業を通して、新しい漁法や加工技術を学び、漁獲量と販売量を増やし、収入を増やしたいです。また、将来的には水産物の流通も促進し、地域社会の貧困削減にも貢献していきたいと考えています。
 
ハイチは現在も情勢が不安定で、経済危機に加えて、武装暴力の激化により治安は悪化傾向にあります。特に2021年のハイチ大地震の被災地である南県は首都からのアクセスも悪いため、支援が不足している状況です。このような状況下で暮らす人々の生活を改善するため、ピースウィンズはこれからもハイチの人々の未来に繋がる支援を継続していく予定です。
 
引き続きご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 
※本事業は、クラレ財団からの寄付金や個人・法人の皆様による寄付金により実施しています。

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