スマトラ島沖地震 緊急支援 [第3報] 救援拠点のメダンで物資調達など本格化
スマトラ島沖地震で、インドネシア・スマトラ島北部のナングル・アチェ・ダルサラム州(旧アチェ特別州)での緊急支援のために現地入りしているピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、救援拠点の一つとなっているメダン(北スマトラ州)に支援チームを集結させ、食糧や水などの支援物資の調達を本格化させています。被害の大きかったナングル・アチェ・ダルサラム州の州都バンダアチェでは、PWJインドネシア事務所の現地スタッフが情報収集を続けています。
PWJスタッフらの情報によると、ナングル・アチェ・ダルサラム州のバンダアチェでは建物の3分の2が崩壊した模様で、犠牲者は2万人を超えるとの見通しもあります。ガソリンがほとんど手に入らないため、インドネシア政府や各国からの救援物資が空港に到着し始めているものの、物資を市内や州内の他地域に運ぶ手段が途絶え、物資が空港内に山積みされ始めているとのことです。
こうした状況を受け、PWJでは、28日夜にジャカルタからアチェに向かった日本人1人が予定を変更してメダンで活動を行うことを決定。メダンを拠点にして、空路また陸路にて同州内のバンダアチェ以外の地域に入り、メダンなどで調達する緊急の食糧や水、仮住居のための資材を配布することを計画しています。
日本時間29日夜現在、日本人1人がすでにメダンで活動しているほか、第1陣のもう1人(オーストラリア人)と第2陣の2人(日本人)も29日中にメダンに移動する予定です。
PWJはまた、日本からの支援チーム第3陣として、日本人2人を30日午前成田発の航空機でインドネシアに追加派遣します。
PWJは今回の地震救援のため、緊急募金を受け付けています。ご協力をお願いします。
なお、PWJのスマトラ島沖地震 緊急支援は、ジャパン・プラットフォームの協力も得て進めています。