【インドネシア地震】物資配布のための20時間─忘れられた避難所の涙の記録
12月1日、チアンジュール県のアンクロンと呼ばれる地域、タラガ村にあった19世帯約60人の避難キャンプに対して物資支援を行いました。
道路から細い路地をずっと歩いた先にあった比較的小規模の避難所。目につきやすい道沿いの大きなキャンプと違い支援物資が届きづらいこの避難所で、被災者は人々から忘れられたような状態にありました。
多くの世帯が狭いひとつのテントに暮らしており、女性と子供を優先するため男性は外に寝るなど、体を休める場所も十分に確保できていませんでした。また急造したトイレには壁がなく、プライバシーが守られているとは言えない状況です。
これまでに支援物資として届いた食料はインスタントヌードルなどが多く、飢えをしのぐことはできても、栄養不足は深刻なものになりつつありました。
私たちは被災者にお話を聞いたその場で、大型テント、マットレスや衛生用品、そして栄養の摂れる温かい食事の支援を決め、訪問から20時間で物資の調達と梱包を行い、翌朝には物資を届ける事ができました。
配布時には「ハトゥルフーン (ありがとう)」という現地ジャワ語だけでなく、「アリガトウ」と日本語が聞かれることも。
「Makasih banyak atas bantuan (助けに来てくれて、ありがとう)」と涙を流される方もいらっしゃり、私たちも思わずもらい泣きをしてしまいました。
発災から一週間以上が経ち、いまだ先が見えない状況で生活している被災者の方々。大きなストレスに耐えながらなんとか生活をしている彼らにとって、少しでも私たちの支援が支えになればと願うばかりです。
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