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私たちの活動

【熊本地震】地震から1年、仮設団地で追悼の明かり

4月14日、熊本地震の「前震」から1年を迎えました。
2日後の「本震」も含め、震度7の揺れが二度も襲った熊本県益城町では、震災関連死を含め37人が亡くなりました。この日に合わせ、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がコミュニティづくりの支援を続けている益城町の仮設団地で追悼の集まりが開かれました。
「前震」が起きた午後9時26分。
馬水東道仮設団地では、集会所「みんなのいえ」に集まった住民たちが目を閉じ、犠牲者に思いをめぐらせました。親しい人を亡くした人、長年住んだ自宅を失った人、そしてかつての地域の姿をしのぶ人――。震災は一人ひとりに「傷跡」を残し、1年が経ったいまも彼らを苦しめています。

灯籠に火をともし、犠牲者を追悼する被災者たち
灯籠に火をともし、犠牲者を追悼する被災者たち

犠牲者を追悼する被災者たち
犠牲者を追悼する被災者たち

「1年の日は、一人で部屋にいたくない」「人と話していたい」
発生から1年を迎える2週間ほど前。こんな声が住民から寄せられました。これを受け、自治会の中心メンバーたちが「何かみんなで集まることができる催しができないか」とPWJなど複数の支援団体に呼びかけ、今回の催しを開く運びになりました。PWJは追悼後の夕食会にかかる費用の一部を支援しています。
夕刻になると、住民たちは仮設住宅のまわりに星やハートの模様をかたどった竹灯籠に火をともし、その後は集会所で夕食会を開いて交流を深めました。お互いの震災当時の記憶を語り合うの姿も見られました。
夕食会で交流する被災者たち
夕食会で交流する被災者たち

ある50代の女性は「みんなで集まれてよかった。『4月14日』という日を、楽しい思い出で塗り替えられたような気がする」と笑顔をみせてくれました。その一方で、「いつかはボランティアや支援団体もいなくなり、自分たちの力だけで復興をしていかないといけない時が来る。自分たちだけでどこまでできるのか不安だけど、できることをやるしかない」と、自立への不安ものぞかせていました。

復興に向けた支援活動は始まったばかりです。被災地には様々なニーズが埋もれています。PWJは今後、仮設団地の自治会役員や住民を対象とした研修を予定しています。東日本大震災の被災地視察やほかの自治会長や専門家から話を聞くなどし、住民主体の復興を目指していきます。

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