SHARE
facebook X LINE
私たちの活動

【ケニア】世界トイレデー(11月19日)

皆さん、こんにちは。ケニア北西部のカクマという地域に2019年10月から駐在している伊藤です。
今回は私たちピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)の事業地の一つであるカロベエイ難民居住地区で先日行った世界トイレデーのイベントの様子をお話ししたいと思います。

世界中の衛生状況の改善に取り組むべく、国際連合が毎年11月19日に定めているのが世界トイレデーです。世界全体では約45億人の人々が不衛生なトイレを利用しており1、約8.9億人の人々が屋外で排泄をしていると言われています。PWJの事業地であるカロベエイ難民居住地区では、全世帯の42%(約3,360世帯)2はトイレがないため、野外排泄が一般化し、不衛生な環境に起因する病気にかかるリスクが高い状況です。この問題を解決するべく、私たちは野外排泄のゼロ化やトイレ建設の促進など衛生環境の改善を目指して事業を行っています。

私たちの活動ではCommunity Led Total Sanitation(以下CLTS)という住民主導の衛生改善の手法を取り入れています。これは、住民自らが野外排泄の問題を認識し、解決法を考えて取り組む活動です。今回、世界トイレデーの会場に選んだのは、CLTSの活動が活発で、世帯トイレの建設が進んでおり、野外排泄ゼロ化宣言まであと少しという地域です。今回のイベントは、たくさんの人たちにこの地域の活動を知ってもらうために計画しました。

この地域のCLTSファシリテーターの発表

まずスピーカーで音楽を流して集客をしました。音楽に乗って子どもたちはスピーカーの前で歌ったりダンスをしたりして、楽しみながらたくさんの人たちが集まってきました。その間に会場の設営をし、いよいよイベント開始です。イベントではこの地域のCLTSの成果が発表され、衛生に関するスピーチ・劇やダンスなども披露されました。そして、政
府関係者、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、PWJカクマ事務所スタッフ、他NGOのスタッフと合同で住民たちが建てたトイレや生活環境を視察しました。視察をした関係者は住民自らが様々な資材を使って作ったトイレや、以前に比べて清潔になった環境を見て感心していました。ゲストのスピーチの中でも、CLTSのファシリテーターとコミュニティによる活動についてのお褒めの言葉が続き、コミュニティの人たちはとても嬉しそうで、こちらまで嬉しくなりました。

トイレの視察
住民が廃材を使って建設したトイレ(手洗いタンク付き)

その後、パフォーマーによる劇では「野外排泄をなくそう!」というテーマで野外排泄をすることで病気になるということを面白おかしく伝え、参加者から大きな笑いが起き、とても盛り上がっていました。

今年の世界トイレデーのイベントは、衛生に関する知識を提供するだけでなく、住民の衛生改善への成果を共有することで、「自分たちにも出来る!」ということを学ぶ機会になったのではないかと思います。このイベントを通して、人々が衛生に関して興味を持ち、野外排泄ゼロ化や、快適で健康な生活に一歩一歩近づけるよう後押しできたのではないかと期待しています。そして私たちPWJの活動が人々の安全で健康な生活につながるよう、これからも彼らに寄り添い、一緒に衛生改善に取り組んでいきたいと思います。

小学校の生徒がデザインしてくれたTシャツ  
会場の様子

最後に、今回イベントでは私たちの活動をPRするためにTシャツを作成しました。そのイラストを描いてくれたのはカロベエイ難民居住地区にある小学校の生徒です。生徒によって描かれたオリジナルのデザインのTシャツは大好評でした。
私たちの活動はたくさんの方々の協力に支えられており、支援してくださる皆さまの協力があってこそ私たちは人々のために活動ができます。今後も頑張っていきますので引き続きご支援のほどよろしくお願いします。

※本事業はUNHCRの助成金や皆さまのご寄付により実施しています。

 
========================
■クレジットカードでの受付

 

■郵便局でのお振込
口座番号:00160-3-179641
口座名義:特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
通信欄 :「ケニア事業支援寄付」と明記してください。
 
■銀行でのお振込
三井住友銀行 青山支店
口座番号:普通 1671932
口座名義: 特定非営利活動法人 ピース ウィンズ・ジャパン広報口
※銀行振込はお振込み人様を特定できません。お振込み後に、HP問合せフォームよりご連絡ください。
 
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は2014年12月、広島県より「認定NPO法人」として認可されました。これにより、PWJへのご寄付は、寄付金控除の対象となります。くわしくは寄付金控除(認定NPO)についてをご覧ください。
 
※様々なサポートをするためにご寄付のうち最大15%は運営費(事務所の管理運営費、調査・提言活動のための費用など)として活用させていただきます。また、今回の支援が終了した場合、今後のレスキュー及び被災者緊急支援の準備に活用させていただきます。

SHARE

SUPPORTご支援のお願い

支援が必要な人々のために
できること

ピースウィンズは世界各地の地震・洪水・干ばつなどの自然災害と、
紛争や貧困など人為的な要因によって
生命や生活の危機にさらされた人を支援しています。
また、復興・開発のために支援を行います。