ワークショップでセメントの使用法学ぶ
前回、エンジニアスタッフ、サリムの活動についてレポートしましたが、サリムは建設事業のみならず、現地スタッフや地元の建設業者へのトレーニングも行っています。今回のレポートでは、PWJボインジャマ事務所内で実施した、セメントの実際の使用方法について学ぶワークショップ(研修)について報告します。
(C)PWJ/MAHO MIURA (C)PWJ
建設作業中のサリムからのすべての指示が、現地スタッフや建設業者には勉強になっていますが、PWJとしては技術向上のために、講義と実技をまじえたワークショップも行っています。
今回のワークショップのテーマは、セメントブロックの作り方。セメントを使用するには、適正な水とセメントの割合を知り、その割合通りになっているかどうか正しく計らなければなりません。そうでないと、セメントの強度が低くなり、PWJの基準としては建設事業に使用することができなくなります。
(C)PWJ/SHITAU MIURA
これまでも、セメントを使用するときには、割合や練り合わせ方について細かく指示してきましたが、やはり監督がいなくなると今までやっていた自分たちのやり方を実施してしまい、乾いたセメントブロックの強度が足りなく、やり直しを命じなくてはいけないこともありました。やり直しになると、セメントや資材は新たに補填しなくてはいけませんし、事業期間にも遅れが出てしまいます。
(C)PWJ/SHITAU MIURA
このときのワークショップは、PWJスタッフのみでなく、よく一緒に仕事をする建設業者も招いて行いました。午前中はエンジニアスタッフによる講義があり、セメントについての理論が説明されました。午後には実際に事務所の中庭で、セメント作りを実施しました。午前中に習ったことを試してみて、今後の現場での事業実施に生かしてもらうためです。理論と実技を通して、スタッフや業者の意識が高まったのでは、と期待しています。