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私たちの活動

【モロッコ地震】発災から3週間 支援を届けた村は今

9月26日、震災から3週間を迎えようとする被災地に、現地で活動を続けるスタッフが再び足を運びました。9月15日にソーラーパネルとライトを運んだウズケリ村の、その後の様子を確認するためです。
村まで続く山間部の一本道は、震災直後、多くの支援者の車両が行き交い、村に物資支援車両が到着するとたくさんの子どもたちが集まっていました。今はその景色は一変し、一台の車両も通っていないとても静かな山間部です。しかし、崩れた家屋や積まれた瓦礫といった被災状況は、当初と何も変わっていませんでした。
 
前回訪れたときと違ってあまりに静かなので、まだ村に皆さんがいるのかを確認するため、道中で村のリーダーに電話を入れました。以前は携帯電話の充電が切れていて電話の繋がらないことがあったリーダーも、今回はすぐに電話が繋がりました。ソーラーパネルには、電気を補充する機能もあります。村に到着すると、前回お話をしたイクヴィラさん(女性)が早速ご本人の生活するテントに案内してくださり、ライトをどのように使用しているのか話してくれました。
 


 

 
彼女のテントでは、屋根の上にソーラーパネルを括り付け、テントの内部、中央柱の高い位置にライトを設置して室内の照明として活用しています。また、テントの出入り口にライトを設置し、夜間行動するときに役立てている方も多くいらっしゃいます。「以前は夜に何も見えなかったが、電気が入ったことで本当に助かっている」と村の副リーダー、モハンマドさんが話してくれました。
 


 

 
崩壊した家が元通り住めるようになるまでには、まだ時間が必要ですが、村には政府からの貯水タンクが設置され、当初は水がなくてできなかった洗濯もできるようになったと見え、多くの洗濯物がはためいています。吹きさらしだった共同の台所やトイレには、応急的ではありますが布で覆った壁が施されています。洗濯物や壁の他にも、以前村を訪れた際にはなかった暮らしのための様々な工夫が、家ごとに増えています。
 


 

 
時が経って報道や国際支援の波が止み、静けさに包まれた山間部の多くの村々では今日も、こうして人々が明日に向かって生きています。
みなさまから託していただいたご寄付と応援を、私たちは被災地の人々のために最大限に活かしていきたいと思います。今後とも応援をどうぞよろしくお願いいたします。
 
 

 
▶クラウドファンディングサイトREADYFOR「モロッコ地震 緊急支援」
 
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