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【南スーダン】マグウィ郡での性的及びジェンダーに基づく暴力研修の実施

PWJは、今年3月、マグウィ郡でSGBV研修を実施しました。SGBVとは、「Sexual and gender-based violence」の略語で、日本語では「性的およびジェンダーに基づく暴力」と訳されます。
 
マグウィ郡は、東エクアトリア州の南西に位置し、南スーダン国内で2013年12月に勃発した紛争の被害が特に大きかった地域です。この紛争中にマグウィ郡では、女性や女の子がレイプ被害にあったり、妻の命を守るために夫が殺されるなど、残虐な行為が繰り返されました。
 
2013年に起きた紛争は終結したものの、それ以前から長期間続いた紛争によって破壊されたインフラは、一朝一夕で復旧および復興できるものではなく、マグウィ郡では使用可能な井戸の数もかなり限られています。この結果、自宅から遠く離れた井戸まで水汲みに行く途中で、女性がレイプの被害に遭うなどの事例も報告されています。
 
また、紛争の影響は目に見えない形でも残っており、マグウィ郡では今でも「暴力は相手との意見の不一致や紛争を解決手段だ」「性暴力は受け入れるしかない」といった考え方も根強く、これらの考え方がマグウィ郡でのSGBVを正当化させてしまっています。
 
このような状況を改善するため、PWJは2020年3月18日から20日の3日間、マグウィ郡でSGBV研修を実施しました。この研修には男女計98名が参加し、SGBVの定義や影響、予防の仕方や起こってしまった場合の対処方法について学びました。

SGBV研修の様子

このような研修を初めて受けた参加者も多く、「これまでは女性である妻を軽視してしまっていたが、この研修を受け、女性や女の子の重要性が分かった。家に帰ったら家族会議を開いて、家庭内の問題について全員で平等に話し合いたいと思う。」といった声も寄せられました。

グループワークの様子

PWJは今後もマグウィ郡をはじめとした南スーダンでの活動を継続し、長い紛争を経験した南スーダンの復旧・復興を支援していきます。引き続き応援をどうぞよろしくお願いいたします。

 
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