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私たちの活動

孤立したバニャック諸島へ水・食糧など

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、インドネシア・スマトラ島沖で日本時間の3月29日午前1時10分ごろに発生した地震を受け、震源に極めて近いバニャック諸島へ、水・食糧・ビニールシートを届けました。バニャック諸島では多くの住民が家を失ったほか、通常、食糧や生活物資の供給をニアス島に頼っていたため、ニアス島の被害を受け、食糧不足が深刻になっています。しかし、PWJを除いては島外からの援助は入っておらず、島は孤立状態に陥っています。

  

津波で被害を受けた家=バニャック諸島、バライ島
海沿いの多くの家は水が引いていない=バニャック諸島、トゥアンク島
(C)Peace Winds Japan

PWJは3月31日朝、PWJが支援活動を続けているスマトラ島西岸のムラボーから、インドネシア人スタッフを船でバニャック諸島へ向かわせ、現地の状況を確認。その結果、地震直後に2メートル程度の津波に襲われたこと、被災後も現在に至るまで水が引かないままの地域が多いこと、多数の住民が家を失ったことが判明しました。インドネシアの国連人道問題調整事務所(UNOCHA)によると、3000人が家を失ったとの情報があります。死者数については、200〜300人という情報と、死者はないとする情報が錯綜しています。

また、PWJスタッフが得た情報によると、通常、バニャック諸島にはニアス島から物資が運ばれてきていました。しかし、地震後はインドネシア政府からバニャック諸島全体向けに10トンのコメが運ばれてきた以外、島外からの援助は全く入っていません。コメをはじめとする食糧の不足は深刻で、従来、飲用に使っていた水も塩分の混じった状態になっています。また、家を失った住民からは「テントがほしい」との声が強く聞かれました。

写真左:地面の隆起・陥没も各地で
写真右:物資を積んだ船を待つ住民
いずれもバニャック諸島、トゥアンク島
(C)Peace Winds Japan

PWJは4月2日、ムラボーで調達したミネラルウォーターと、食糧(干し魚、魚缶詰、ビスケット、コメ、インスタントヌードル、食用油、ベビーフード、紅茶、塩、砂糖)、ビニールシート、約20トンを2隻のチャーター船に積み込み、ムラボーからバニャック諸島へ出発。PWJのインドネシア人スタッフが同乗し、3日夜までに、緊急支援物資を届けました。

PWJでは、国際社会、援助関係者に、バニャック諸島支援の必要性を強く訴えかけるとともに、今後の支援の可能性についても、現在、調査・検討を続けています。

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