ボーから北へ200キロ、ポックタップ小学校ついに完成
2008年12月30日、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と連携して修復・再建を進めていたポックタップ小学校がついに完成しました。スーダン南部では、事業地が遠方であればあるほど、資材運搬などのロジスティクスが困難を極めるのですが、ポックタップ小学校はPWJの事務所(フィールドオフィス)のあるボーから約200kmも北に位置しているため、雨期に入った7月以降、建設が中座してしまっていました。待望の校舎の完成に、住民たちの期待も高まっています。
完成したポックタップ小学校と子どもたち
(C)Peace Winds Japan
雨期のために道路事業が悪化し、資材の運搬などができない間も、地元の人びとや郡政府、UNHCRからはPWJに熱い要望が寄せられていました。そして、雨期がようやく終わりかけた11月末、PWJのエンジニアが再度、建設チームを引き連れて現場に乗り込み、工事を再開しました。
意気揚々と引き揚げる建設チーム
(C)Peace Winds Japan
建設チームは、教会からのクリスマスの太鼓音楽や、年末年始休暇を楽しむ地元の人びとには目もくれずに、ひたすら作業に励みました。その甲斐あって、年の瀬の12月30日早朝には、完成を待ち焦がれていたポックタップ小学校の先生に鍵を渡して、作業員全員が現場を引き上げることができました。
写真左:同時に建設したトイレ
写真右:建設チームの記念撮影
(C)Peace Winds Japan
学校の正式な引き渡しは、1月前半にトイレの使用法などの研修会を行ってからになりますが、新しい校舎で、子どもたちが楽しい学校生活を送ってくれることでしょう。