【南スーダン緊急支援続報】飲み水用の消毒タブレットなどを提供へ
ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、南スーダン共和国ジョングレイ州ピボール郡で2011年の年末から激化したローヌエル族とムルレ族との衝突を逃れて、避難した人びとを対象に、2度にわたり、水・粉ミルク・塩・砂糖・ビスケット・シーツなどの緊急物資を配布しました。
(右)PWJの物資をピボールに運ぶヘリコプター (C)PWJ
ピボール郡への本格的な攻撃は1週間続き、約9万頭の牛が奪われ、家々が焼かれ、住民の生活に必要な井戸までもが破壊されました。少なくとも3,000人が死亡したとの一部のメディアの報道もあり、この犠牲者の数は、昨年1年間の死者数の2倍以上にのぼっていることからも、今回の攻撃がきわめて大きいものだったことがわかります。
(右)PWJ配布のビスケットをもらった子供 (C)PWJ
現地の状況が鎮静化するにつれて、1月21日までに76,664人の人びとがピボール郡に戻ってきています。PWJの支援物資の配布を担当したパートナー団体からの情報では、町の市場が完全に機能しておらず食糧が不足しているとのことです。また飲み水も、井戸水が絶対的に不足していることから、多くの住民が衛生的でない川の水などを飲むしか手立てがないため、PWJでは新たに水を飲用に適するよう消毒するタブレットを調達し、現地で配布するための準備をすでに整えています。
今回の武力衝突で100人近い子どもたちが両親を失くしたとされており、彼らに対する支援が必要との声も上がっています。合計で12万人を超える避難民が帰還するともいわれており、避難民はさらに困難な生活を強いられることが予想されるため、PWJは引き続き支援のニーズを確認し、対応していく予定です。
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