ジョングレイ州アユッド郡で洪水支援
南スーダンのジョングレイ州は、今年8月中旬から下旬にかけて発生した集中豪雨により深刻な洪水の被害を受けました。ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、州の北部に位置するアユッド郡において、IOM(International Organization for Migration)やUNICEFなどの国際機関と協力し、被災者に緊急支援物資を配布しました。
同郡の洪水被害は広範囲にわたり、町の中心にあるマーケットなど、町の大部分が水に覆われました。現地を調査のために訪れた時には、水位は大腿部くらいまでで、徒歩での移動にいつもより2倍近くかかりました。
冠水したマーケット周辺
浸水は一カ月以上続き、衛生状態が悪化したことから、汚染された水をそのまま使用しないように、浄水タブレット28,000錠を教会や市場、小学校で配布しました。一部のレストランは、洪水の水を使って調理した料理を提供していたため、衛生ワークショップを行い、安全な水を使用するよう注意を呼びかけました。
現地で配布した支援物資
洪水の水を使う人びと
被害が大きい地域の人びとには、ブルーシート395枚、蚊帳400張、水汲み用ポリタンク390個を配布しました。浸水状況が深刻なために、徒歩でしかアクセスできない被災地域が多く、PWJが輸送手段を手配して物資を運ぶことは困難と判断し、地域の郡長と協議して、現地政府に配布を依頼しました。先日、現地政府から、すべての物資を被災者に配布したとの報告を受けました。私たちが提供した支援物資が、現地の人びとの役に立つことを願って止みません。
現地政府への引渡し
今回の洪水被災者支援は一段落しましたが、今後も大雨が降る可能性があり、予断を許さない状況が続いています。PWJは今後も迅速に対応できるよう備えを続けていきます。
*本事業は、ジャパン・プラットフォームによる資金や寄付金などにより実施しています。
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