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【パレスチナ】トラックで2,000世帯分の支援物資をガザ地区内へ

 
12月5日、ピースウィンズは、ラファ検問所からトラックでガザ地区内に支援物資を運び込みました。
 

 
ガザ地区の状況は日に日に悪くなっており、わずかな食料も価格が高騰し、手に入りにくい状況です。 そこで物資支援のパッケージには、牛乳、水、豆の缶詰、牛肉の缶詰、チーズ、はちみつ、デーツなど、5名の家族が7~8日食べられる量を入れています。 乾物(米、小麦粉、パスタ)や油は調理が必要となってしまうことから、現在は入れていません。
 

 
11月24日からの休戦中はガザに入るトラックの数は1日あたり200台前後に増加していましたが、戦闘再開後は1日あたりで多くて50台と、エジプト国境から運ばれる物資の数が極端に少なくなっています。
 
しかも、イスラエル当局による検査には時間を要し、蓄電池や太陽光パネルの搬入は禁止される等、物資の内容にも厳しい制限が設けられています。また、エジプトとガザの境界にあるラファ検問所は元々人の出入りのために作られたもので、大量のトラックの通過に対応できる構造になっていません。 結果的に待機をしているトラックが大量に渋滞し、ガザ内に物資を届けることが困難な状況でした。
 

 
私たちはエジプトの協力団体とオンラインで協議を重ね、最後は日本人スタッフ2名も現地に派遣して、物資をガザ内へ運ぶための調整を何度も行いました。そして12月5日、様々な問題を乗り越え、ついにトラックがガザ内に入り、2,000世帯分の支援物資を届けることができました。
 

 
エジプトNGO協力団体のAhmadさんは「たくさんの学生や個人がボランティアに参加してくれている。ガザで現実に起きていることに対して、私たちができる事は支援物資を作り続けてガザに送り続けること」と話します。
 

 
しかし、今回のトラックで運べる支援物資では現地のニーズには追い付きません。
 
ピースウィンズの現地スタッフであるサミーラは「食べる量は最低限にとどめているので6kg痩せた」と話しました。 彼女は4人の子どもを守るために、食料の確保等に奔走しています。ガザにいる人びとのは皆、彼女と同じように必死に命を繋いでいます。
 
ガザの人々を支えるため、これからも継続的に支援を送り続けることが重要です。 皆さんのあたたかいご支援を、よろしくお願いいたします。
 
 

 

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