【アフガニスタン】食糧危機対応:食糧危機に立ち向かうアフガニスタンの家族の取り組み~「10/16世界食料デー」に寄せて~
アフガニスタンでは、多くの災害や経済不安など様々な要因が重なり、2024年も非常に深刻な食糧危機が続いています。現在ピースウィンズが現地提携団体とともに活動しているナンガルハル県の農村地域コート郡とバティコート郡では、最も経済的困窮に陥りやすく、より生命の危険に脅かされる女性世帯主、障害者や高齢者のいる脆弱世帯を優先し、現金給付による食糧支援と養鶏支援を同一世帯に並行して行っています。
今年の9月、支援対象世帯には、食糧を購入するための現金を給付しました。同時に、緊急的な支援だけでなく、より持続的に食糧を確保していくための養鶏の技術研修も開始しました。現在、各世帯の代表者がこの研修に参加し、鶏舎の設置法や養鶏のノウハウを学んでいます。養鶏はアフガニスタンでも長年庶民の間で慣れ親しまれている畜産の1つで、主に自宅の敷地内で行えるため生計向上活動の中でも女性も参加しやすい活動であることから、研修参加者の約7割が女性です。



鶏舎の作り方について研修を受けた参加者は、早速、自宅で鶏舎づくりに励みました。家族や近所の人々の協力を得て、この土地に適した鶏舎を自らの手で準備しています。設置途中に専門家やスタッフも訪問し、適宜、アドバイスを行いました。



基本的な鶏の飼育について事前研修を終えた皆さんに、業者から仕入れた鶏が届きました!いよいよ養鶏の実践が始まります。


実践者と同じように、スタッフ一同、この地域で始まった持続可能な食糧確保のチャレンジに期待を膨らませています。引き続き、皆さまからの応援をよろしくお願いいたします!
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金や皆さまからのご寄付により実施しています。