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バニャック諸島への緊急支援を決定

インドネシア・スマトラ島沖で3月29日午前1時10分ごろ(日本時間)発生した大地震を受け、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は震源に極めて近いバニャック諸島への緊急支援を実施する方針を決定しました。昨年12月26日の地震後、PWJが支援活動を続けてきたスマトラ島西岸のムラボーから、PWJのインドネシア人スタッフがバニャック諸島にすでに調査に向かったほか、準備が整い次第、水や食糧、ビニールシートなどを積んだチャーター船(10トン級)を2便、出港させ、現地で物資配布を行う計画です。

地震で逃げるニアス島の人びと地震で倒壊した建物=ニアス島

写真左:地震で逃げるニアス島の人びと
写真右:地震で倒壊した建物=ニアス島
Photo:Reuters / Crack Palinggi /Courtesy www.alternet.org

バニャック諸島は、無人島を含め99の島からなり、人口は計約4200人。今回の地震によるニアス島の惨状はかなり伝わってきていますが、バニャック諸島の被害状況はほとんど伝えられず、犠牲者数についても「200〜300人」(インドネシア政府)、「なし」などと錯綜しています。PWJがムラボーで開かれた援助団体間のコーディネーションミーティング(調整会議)で得た情報によると、バニャック諸島内では活動を行っている援助団体もほとんどありません。情報が増えるにしたがい、被害が拡大するおそれがあるうえ、食糧をはじめとした物資の不足が強く懸念されます。

一方、「バニャック諸島内の港が被災のため使えなくなっている」との情報もあります。確認が困難なため、PWJのインドネシア人スタッフが31日朝、調査のため、バニャックへ出発。港の状況と合わせ、目下、被害状況についても確認中です。

PWJはムラボーで、ミネラルウォーターと、食糧(干し魚、魚缶詰、ビスケット、コメ、インスタントヌードル、食用油、ベビーフード、紅茶、塩、砂糖)、ビニールシート、計約20トンを調達。チャーターした2隻の輸送船(いずれも10トン級)に積み込みました。輸送船は準備が整い次第、4月1日中にもムラボーを出港します。

ニアス島での地震の被害
Photo:Reuters / Crack Palinggi /Courtesy www.alternet.org

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