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バニャック諸島への支援 計約40トンに

インドネシア・スマトラ島沖で3月29日午前1時10分ごろ(日本時間)発生した大地震を受け、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は震源に極めて近いバニャック諸島への緊急支援を実施してきました。これまでに届けた緊急支援物資は計約40トンに上りました。

 

支援物資を船に積み込む=ムラボー
(C)Peace Winds Japan

援助団体やメディアが発信する情報の多くはニアス島に関するものでした。その後ムラボー市内で行われた国連人道問題調整所(UNOCHA)が主導するミーティングの中で、バニャック諸島へのまだ支援が届いていないことが報告されたため、PWJは国際援助団体としてもっとも早く支援を開始することを決定。3月30日にインドネシア人スタッフ2名の調査団を派遣したあと、4月3日、6日、9日の3回にわたって10トン船2隻を使用し、ミネラルウォーター、米、ビニールシート、インスタントヌードルなど計約40トンの物資をバニャック諸島のバライ島へ運び入れました。バライ島に届いた物資は、港に集まった5村の村長に各村分の物資を渡し、その他バライ島のその他の2村にはPWJスタッフが必要な物資を届けました。

支援物資を受け取る住民=バニャック諸島、バライ島水が引いていない道路=バニャック諸島、バライ島

写真左:支援物資を受け取る住民
写真右:水が引いていない道路
いずれもバニャック諸島、バライ島
(C)Peace Winds Japan

今回の地震で地盤が約1m沈降したと伝えられるバニャック諸島では一向に水が引かず、海岸沿いに住む住民達は高台に避難生活を強いられています。現地入りしたPWJスタッフによると、総人口5,000人と言われるバニャック諸島の中でも最も多い約1,500人の人口を抱えるバライ島では、余震を恐れる住民たちが、夜になるとマットレスを持って高台での避難する様子も見受けられました。最大の面積を持つトゥアンク島のハロバン村では8名の死者が出たという情報もあります。

バニャック諸島には少しずつ支援が入りつつあります。PWJとしてのバニャック諸島支援は当面計画していませんが、今後も支援の手が途絶えることのないよう、PWJは他の援助機関への情報提供などを通してバニャック諸島支援の必要性を訴えかけていきます。

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