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【モルドバ】ピースウィンズは、ウクライナ避難民の児童生徒を受け入れているモルドバの学校を改修しています

ウクライナの隣国モルドバでは、ロシアによるウクライナ本格侵攻から2年以上経過した現在でも約12万人のウクライナ避難民が滞在していますが、4割近くが17歳以下の子どもたちです。しかし、欧州で最も経済状況が困難な国と言われるモルドバでは、避難民児童を受け入れている多くの公立学校は老朽化しており、学習環境が十分に整っていません。
 

雨漏りのために天井や壁の塗装が剥がれ落ちた体育館

 
最も改修が必要とされていたのは、児童生徒が最も多くの時間を費やす教室です。これまで教室の窓の多くは、モルドバがソ連の一部であった時代から使われてきた木製の窓でした。窓ガラスの一部が割れていて、隙間風も入る状況でした。今回の改修では、現在教室として使われている部屋のほとんどの窓を樹脂枠の断熱窓に交換しました。また、一部の教室では照明器具も故障したままで、ところどころ点灯しない状態でした。今回の改修ではこれらをLEDの照明に交換しました。
 

ソ連時代から使われている木製の窓からは隙間風が止まりませんでした

 

交換して断熱性も気密性も向上した窓が正しく設置されているか確かめるエンジニア

 

以前のトイレ(上)と、窓とタイルを交換して明るくなったトイレ(下)

 
体育館の大きな開口部も木製でした。一つの窓は、突風で飛んできた木の枝のせいで割れたガラスが昨夏からそのままになっていました。これらの窓もすべて、断熱性の高い窓に交換しました。
 

体育館全体も明るくなりました

 
体育館の屋根は雨漏りが発生していました。これを放置したままでは、体育館の内部を改修してもまたダメになってしまうことが明らかであったため、少し規模の大きな工事になりましたが、実施することにしました。
 

屋上の工事状況をチェックするピースウィンズのスタッフ

 
昨年、ピースウィンズが調査に赴いた時、タラス・シェフチェンコ校のアンジェラ学校長は、これまで長年対応が後回しにされていた経験から、本当に学校の改修が実現するのか半信半疑だったと言います。しかし改修は実現し、この事業が注目されたおかげで、9月の新学期から入学を希望するウクライナ避難民児童生徒の保護者からの照会が続いており、生徒数が大幅に増える見通しだそうです。また、ピースウィンズが改修を始めたことで、ユニセフなどの国際機関や他の支援団体が注目し、例えば体育館の内装など、他にも改修の必要な場所の工事が、近い将来、実施されることとなりました。アンジェラ学校長は、この事業を可能にしてくれた日本の皆さんに心から感謝したいと語っていました。
 

ピースウィンズのスタッフに新学期を楽しみにする気持ちを語るアンジェラ学校長(右)

 
先生たちの表情は本当に明るくなりました。8月には黒板や学校教材も搬入されます。9月の新学期からはきれいになった校舎で、ウクライナ避難民と地元モルドバの児童生徒が机を並べて学ぶことになります。
 
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