【モロッコ地震】被災した女子生徒への月経衛生支援を準備

いつもご支援いただき本当にありがとうございます。
モロッコ地震の支援チームの活動について、現在の状況をお伝えいたします。
 

モロッコのNGO「プロジェクト・ソア」

 
地震発生から1ヵ月以上過ぎた今も、山間部の村の人びとはテントでの避難生活を余儀なくされています。そのような中で、今回の地震による子どもたちへの影響も甚大です。モロッコ教育省の報告によりますと、地震によって約30の学校と55の寄宿学校が被災または損壊した状況であるため、6,000人以上の生徒が、政府主導のもと震源地近くの村から避難し、主にマラケシュとアガディール市内またその近郊の学校など教育施設に移動しています。受け入れ先の学校や教育施設等は、震災前から通っていた生徒に加え、避難してきた生徒たちでとても混雑している状況です。
このような状況の中で対応が遅れている課題の1つに、女子生徒への月経衛生に関する支援が行き届いていないという問題があります。避難してきた女子生徒の多くは、都市から離れた貧しい山間部の村々で生まれ育っていますが、このような村々では家父長制などの影響もあり、生理に関する知識や生理用品が不足していることも多いことから、生理中は学校を休みがちになるなど、学習環境にも影響してしまいます。震災後の支援物資の配給は食糧・水・衣類などが注目されている中、女性特有のニーズには対応が遅れていることから、女子生徒に対する月経衛生に関する知識や生理用品の提供などが必要とされています。
 

プロジェクト・ソアのスタッフとの会議風景

 
この問題に対する支援を行っていくために、ピースウィンズ・ジャパンは、モロッコのNGO、プロジェクト・ソアと協力して、女子生徒に対する月経衛生支援の準備を進めています。プロジェクト・ソアは2015年創立以降、十分な月経教育が受けられない地域に住む女子生徒へ、月経に関するワークショップや下着の提供など、女性の地位向上に関するさまざまな支援活動を行ってきた団体です。
 

 

 

プロジェクト・ソアの活動の様子

 
モロッコ地震により影響を受けた人びとへの支援を、これからも様々な形で進めてまいります。引き続きみなさまの暖かいご支援と応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 

 
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