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【モザンビーク】緊急支援─北部カーボ・デルガド州シウレ郡で再び武装勢力による攻撃─

ピースウィンズ・ジャパン(以下、ピースウィンズ)は2021年よりモザンビーク最北部の武力紛争地から逃れてきた「国内避難民」への支援を行っています。

避難民は全体で95万人を超え、そのうち州南部に位置する活動地のシウレ郡では、「再定住居住地」と呼ばれる国内避難民の居住地9か所に、約7,400世帯(約37,000人)の国内避難民が避難していました。そして、2023年の夏には、最北部の一部紛争地で安全が確立されたことから、一部の国内避難民の帰還が始まっていました。しかし、2024年1月に入って、再び武装勢力による攻撃が増加してきて、さらに南下してきたのです。シウレ郡に再び緊張感がはしりました。

 2月9日、シウレ郡メゼゼ地区の農村部の村で武装勢力によって教会や民家が放火され、食糧などが強奪されました。以降も2月18日現在まで、メゼゼ地区で武装勢力が銃で威嚇したり、民家を放火したりしている姿が確認され続けています。この武装勢力は、カーボ・デルガド州最北部の地域で民間人を斬首したり、女性や子どもを誘拐したりしてきていたので、メゼゼ地区の多くの住民は攻撃を恐れて、シウレ・セーデ(シウレ郡中心地)へと避難を開始しました。

シウレ郡中心地へ避難してきた人たち

2月18日現在、892世帯(3,528人)がメゼゼ地区からシウレ・セーデへ避難してきたことが確認されています。依然として近隣の攻撃があり、避難民の数はさらに増えることが予想されています。避難してきた住民の一部は、トランジット・センターと呼ばれる一時避難所のテントで、シウレ郡政府から「再定住居住地」で住居を割り与えられるまで待機します。ただし、これらのテントも十分ではなく、多くの住民は雨風を凌ぐ場所がなく、屋外で夜を明かすことを強いられています。

トランジット・センターの様子(テントに入れなかった人は木の下で一夜を明かす)

避難してきた人々の中には、小さな赤ちゃんを連れている人、妊婦や障害者も確認されています。また、モザンビークは現在雨季のため、突然強い雨が降ることもあり、まずは彼らを雨風が凌げる場所へ誘導することが最優先とされています。避難先の住居への移送が遅れれば、体力が弱い人たちの健康面の問題へと繋がりかねず、のんびりしていられません。

小さな子どもを抱っこして避難している人も多数

しかし、シウレ郡政府が地元の企業からトラックを借り、避難民の移送を開始しているのですが、避難民の数が多く、トラックの台数や燃料費が足りていません。そこで、ピースウィンズはシウレ郡からの要請に迅速に対応し、燃料の支援を開始しました。

刻一刻と増える避難してきた人々に対応するために、皆さまからのお力添えをいただけたら幸いです。
※本活動は、皆さまからの寄付によって行われています。迅速な支援を実施するために、温かなご支援・ご協力をお願い申し上げます。

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