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私たちの活動

【モザンビーク】緊急支援─避難民を安全な場所へ移送しました─

 ピースウィンズが活動するカーボ・デルガド州シウレ郡では、2月に入ってから武装勢力による攻撃が連続し、多くの人々が避難してきています。

➤参照:2/19【モザンビーク】北部カーボ・デルガド州シウレ郡で再び武装勢力による攻撃

2月19日には、さらに100世帯がシウレ郡メゼゼ地区からシウレ・セーデ(シウレ郡中心地)に逃れて、避難民は約1000世帯に及びます。

シウレ郡政府は2月18日時点で、225世帯を「再定住居住地」へ移送することができました。しかし、避難民は日に日に増える一方です。トランジット・センター(一時避難所)は人で溢れていますが、郡政府は資金不足で残りの人々を移送できずにいました。そのため、19日朝には、ピースウィンズ現地スタッフの携帯電話に朝から電話が鳴り響き、前日にシウレ郡政府からの要請で燃料の支援を開始したばかりなのですが、トラック借上げに変更して欲しいとの依頼がありました。

ピースウィンズはその要望にも応えて即座にトラックを借り上げ、シウレ郡政府が保有するテントと計112世帯を無事に再定住居住地へ移送することができました。


トラックで避難してきた人々を移送

トラックにはたくさんの人々が乗り込みましたが、まだたくさんの人々がトランジット・センターに残されています。

すき間なくトラックに乗り込む避難民たち

移送先の「再定住居住地」には、現在ピースウィンズの生計向上支援プロジェクトを一緒に行っている住民が待っています。彼らは、新たに避難してきた人々が滞在するテントを設置できるよう、整地を行ってくれました。

再定住居住地で出迎えられたトラックと避難民

メゼゼ地区から避難してきたセレスティーナさんの話

「2月17日、私は息子と孫たちと自宅に居ました。すると突然、人々の叫び声が聞こえてきたのです。それと同時に銃声も聞こえてきました。私たちはどこに向かうわけでもなく、家から逃げるように走り出しました。

銃を持った男たちは、村の酒屋やマーケットの商品を略奪し始めました。そして、略奪した食料を使って私の隣人の家で調理し始めたのです。彼らが食事を作っている間に私は村を離れ、何時間も長距離を歩き続けました。

幸い、私たちの家族は全員再会することができました。そして、隣の地区にある小学校で一晩を明かしました。そこには、私のように村から逃げてきた人々が他にもいて、共に夜が明けるのを待ちました。そして、次の日の朝早く、私たちはシウレ・セーデへ向けて歩き始めました。そして、今、私たちはここのトランジット・センターにいます。

私の家がどうなったか全く分かりません。燃やされてしまったかも知れません。私は何も持たず家を出てきてしまいました。食料も、洋服も、マット(寝るときに敷く草のマット)も、何もありません。私には子どもがいます。この子どもたちにも何も与えられるものがないのです。」

遠くを見つめるようにして話すセレスティーナさん

セレスティーナさんをはじめ、避難してきた人々の表情からは、長距離を歩いた疲労感、全てを失った絶望感、今後どうなるのかといった不安感が感じられ、私たちも心が痛くなりました。

まずは、避難してきた人々に対して雨風を凌げる場所を提供することが最優先です。明日以降も避難民の人々を安全な場所へ移送する活動が続きます。約60世帯の人々を運ぶトラック代が34,500円かかります。避難してきた人々が少しでも早く安心して一夜を明かせるよう、皆さまからのお力添えをいただけたら幸いです。

※本活動は、皆さまからの寄付によって行われています。迅速な支援を実施するために、温かなご支援・ご協力をお願い申し上げます。

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